予選突破を決めたイングランド代表 photo/Getty Images

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5日にスロベニア代表を1-0で撃破したイングランド代表は、順調に2018ロシアワールドカップ出場を決めた。今回の欧州予選でグループFに入ったイングランドは、7勝2分と無敗を維持しており、予選では安定した戦いを披露している。しかし、今のイングランドは本大会で上位進出を狙える力を持っているのだろうか。

かつてアーセナルなどで活躍した元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏は、今回のスロベニア戦でもいくつか問題点が見られたと指摘している。まず同氏が指摘したのは中盤のプレイだ。英『Daily Mail』によると、同氏は「イングランドは中盤で素早くボールを動かすという点に問題を抱えていて、解決する必要がある」とコメントしており、攻撃の組み立て部分に問題があると捉えている。

実際今回のメンバーを見ても、中盤の底からパスを散らすことのできる選手はジョーダン・ヘンダーソンと初召集のハリー・ウィンクスくらいだ。中盤で起用されることの多いエリック・ダイアーについても、同氏は「もっと早くボールを動かすことを学ぶ必要がある」と指摘している。スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、ポール・スコールズらがいた頃に比べてパスワークの部分で劣っているのは間違いないだろう。

また、スロベニア戦では何度か決定的なピンチもあった。相手のカウンターに対処できずにGKと1対1のシーンを作られることもあり、同氏は「来夏ワールドカップでより良い相手と対戦した時、カウンターアタックでトラブルを抱えるかもしれない。スロベニアのランに対してイングランドのDFがついていくのに失敗したことがあった」と語っている。それこそフランス代表やブラジル代表のような優勝候補と対戦すれば、1発のカウンターからネットを揺らされる危険もある。

マイケル・キーン、ハリー・マグワイア、ジョン・ストーンズなど国際経験が豊富ではない若手に加え、衰えも指摘されるガリー・ケイヒルとワールドクラスのセンターバックが不在なのは気にかかる。こちらもジョン・テリーやリオ・ファーディナンド、ソル・キャンベルらがいた頃に比べると不安だ。

予選では安定した戦いを見せても、本番で結果が出ないのが近年のイングランド代表の特徴でもある。今回こそは本大会でも躍進したいところだが、同氏の指摘した通り不安要素もまだまだ残っている。