ハリルJの“昇り龍”井手口陽介 10月シリーズで問われる“味方に合わせる”資質

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W杯アジア最終予選で3試合連続先発 生き残りを懸けて、結果を残してアピールへ

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦で本大会出場を手繰り寄せるスーパーミドルを叩き込み、一躍日本代表のメインキャストに名乗りをあげたMF井手口陽介(G大阪)。

 6日に豊田スタジアムで行われるニュージーランド戦の前日練習後、取材に応じ、サバイバルを勝ち抜くとともに、MF香川真司(ドルトムント)ら様々な選手との関係構築を念頭に置いているようだ。

「監督からもこれからはW杯に向けての準備期間だから、結果を残しつつアピールしてほしい、といった感じで言われました。やっぱり生き残っていくためには、アピールが必要だと思っていますんで。僕自身もしっかり全力を尽くしてやっていきたい」

 W杯アジア最終予選ではイラク戦、オーストラリア戦、サウジアラビア戦と3試合連続でスタメン出場。昇り龍のごとき勢いを見せ、バヒド・ハリルホジッチ監督の構想に欠かせない選手となりつつある井手口だが、指揮官、そして本人もレギュラーという意識は毛頭ないようだ。

 ただそれと同時に、所属するG大阪と同じインサイドハーフでプレーできる点について「やることはそんなに変わらない。守備ではしっかり相手を潰しに行ってボールを取りに行って、チャンスが来たらアシストだったり得点を取る。目に見える結果を残したい」と、持ち前の攻守両面でのハードワーカーぶりを貫く所存だ。その一方で、インサイドハーフを務める“相棒”との関係性にも目を配るようになっている。

「味方の選手の特徴に合わせていく」

「まずは自分のポジションを取るのが大前提ですけど、味方の選手の特徴に合わせていくというのをしっかりやっていきたい。(香川)真司くんだけじゃなくて話をしますし、そういったものを通じてプレー面で考えていくことは多いですね」

 インサイドハーフかダブルボランチかの違いはあれど、前述した3試合、中盤でコンビを組んだのは遠藤航(浦和)、山口蛍(C大阪)、柴崎岳(ヘタフェ)の3人だった。そして今回は、香川や小林祐希(へーレンフェーン)、そしてG大阪のチームメイトである倉田秋とのコンビも想定される。それぞれプレースタイルは違うが、誰にでも合わせられる柔軟性を見せられれば、ハリルホジッチ監督へのアピールになる。

 21歳の若武者が中盤センターの“序列ナンバーワン”に躍り出るか。10月シリーズで新たな資質が問われる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images