ペルー戦のピッチを支配していたメッシだが、アルゼンチンは呪われたかのように好機を活かせず、無得点に終わった。文字通りの崖っぷちだ。(C)REUTERS/AFLO

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 撃てども撃てどもゴールは遠い。じつに22本のシュートを放ちながら、世界の頂点に2度立った南米の雄は1点も奪えなかった。
 
 ロシア・ワールドカップ南米予選はいよいよ大詰め。木曜日に最終節のひとつ手前となる17節が開催され、アルゼンチンは首都ブエノスアイレスにペルーを迎えた。
 
 交通事故に遭ったセルヒオ・アグエロを怪我で書きながらも、リネオル・メッシ、アンヘル・ディ・マリア、ダリオ・ベネデット、アレハンドロ・ゴメスらが果敢に敵ゴールを襲う。主導権をがっちりと握り、90分を通してラッシュを掛け続けたが……。結果は0-0の引き分け。同時刻のゲームでチリが勝利したため、アルゼンチンは6位に転落した。ついに大陸間プレーオフに回る5位の座からも滑り落ちたのだ。
 
 全国スポーツ紙の『Ole!』はこの大失態を大々的に報道。「いったいどうやったらワールドカップに行けるのか?」「しょっぱいショーを見せられた」「15のチャンスを逃すなんて……」とさまざまな見出しを打ち、レポートを展開した。
 
「メッシは我々を助けてくれなかった。ベネデットもボンボネーラ(本拠地)もだ。誰も助けてはくれなかった。一夜にして深い奈落の底に落ちたのである。途轍もなく巨大な痛みだ」
 
 さらに同紙は、15回あったチャンスをひとつずつ解析。「運がなかったのもあるが、そもそものクオリティーが足りない」と断じ、「17試合で16得点とはどうしたことか。1試合平均で1点以下の体たらくでは、この結果も致し方ないのか」と嘆いた。
 
 そして、こう続ける。
 
「ラストシーンは、理想的な位置でのフリーキックだったが、メッシは壁に当ててしまいフイにした。絶望的なドローである。だが、奇跡と言うべきか、我々はまだ生きながらえている。チャンスはあるのだ。次(最終節)にキト(エクアドルの首都)で勝利すれば、なにかが起こるだろう。それを信じるほかない」
 
 最後に、ホルヘ・サンパオリ監督のコメントも紹介している。メッシへの風当たりが強くなるのを懸念してか、指揮官は開口一番、擁護に回った。
 
「レオ(メッシの愛称)は素晴らしい出来だった。動きは切れていたし、攻撃陣をリードしてくれていたと思う。とくに後半は誰も止められなかったはずだ。確かに手痛い結果に終わってしまったが、調子のいい彼を中心に、キトではかならず勝利を掴む。我々の自信は揺らいでいない。絶対にワールドカップの出場権を手に入れる」
 
 南米予選は1位のブラジル(勝点38)がすでに出場権を獲得。ストレートインとなる2位〜4位はウルグアイ(28)、チリ(26)、コロンビア(26)の順で並び、プレーオフに回る5位がペルー(25)となった。

 最終節、チリはブラジルと対戦し、コロンビアとペルーは直接対決ということで、アルゼンチンはエクアドルに勝利すれば、逆転でのW杯出場の可能性もある。

 運命の最終節は10月10日、アルゼンチンはすでに敗退が決まっているエクアドルの本拠地に乗り込む。