5日、韓国・世界日報は、4日夜の中秋の名月を見ようとソウル中心部の南山に押し掛けた大勢の市民の様子を「月見どころか無秩序の極致」と批判的に伝えた。写真は南山とNソウルタワー。

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2017年10月5日、韓国・世界日報は、4日夜の中秋の名月を見ようとソウル中心部の南山(ナムサン)に押し掛けた大勢の市民の様子を「月見どころか無秩序の極致」と批判的に伝えた。

韓国で旧暦8月15日の中秋の名月は秋夕(チュソク)という祝日に当たり、通常前後1日を加えた3連休となるが、今年は他の祝日や週末も続き9月30日〜10月9日までの最長10連休の取得が可能となっている。

そんな連休さなかの秋夕当日の4日、ソウル中心部にそびえる南山の八角広場には月見目当ての観光客や市民らが午前中から集まり始め、広場につながるハイキングコースは人々の列で埋め尽くされた。南山ケーブルカー周辺も午前中から長蛇の列ができ、その長さは優に500メートルにもなったという。

夜になると、ケーブルカー周辺の道路はいよいよ歩行者と車の通行が入り乱れる状態に。その中でタクシーは客を乗せるため違法なUターンを行い、ベビーカーを引いた市民らは行き交う車にもちゅうちょせず道を渡る。車道を横断する歩行者に対しては車のクラクションが鳴り響いた。

さらに周辺の道路には両車線に違法駐停車の車両が列を作り、隙さえあれば絶えず新たな車が駐車する。普段は5〜10分で通過できる距離だが、この日は30〜40分も掛かったという。

そして人の波が過ぎた後には、例外なくたばこの吸い殻とポイ捨てされたごみが散らかっていた。地域を管轄する自治体は現場に警告のチラシを貼り取り締まりに当たったが、関係者は「何より市民意識が成熟していない以上、(取り締まりにも)限界がある」と諦めを口にした。

こうした状況を「修羅場」や「地獄」などの表現を使い報じた記事を受け、韓国のネットユーザーからは「これがソウルの姿か」「自分の行動は棚に上げて、他人のことは非難する二重性の表れ」「市民意識が問題だねえ。韓国も中国と変わらない」「シンガポールみたいに、ごみを捨てたら厳しく罰するべき」「市民意識が向上するなんて期待してはならない。それより罰金を科せばすぐに解決する」「100年前から変わってないんだろうな」「野蛮としか言いようがない」「他人の過ちに対する批判はよくするが、自分の過ちは修正しようとしない民族だ」など、自虐的な意見が多く寄せられた。

また、「大韓民国は先進国ではない。日本に学ぶべし」「日本人のような市民意識もないし…」「日本に行って1年暮らしてから帰って来てみろ、韓国が動物社会みたいに感じられる」「日本人の秩序意識は感嘆の次元を超えて恐怖を感じる」など、日本と比較した意見もあった。(翻訳・編集/三田)