【日本代表プレビュー】注目は3つのポイント「バランス、新戦力、結果」

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▽日本代表は6日、キリンチャレンジカップ2017でニュージーランド代表と対戦する。6大会連続6度目のワールドカップ(W杯)出場を決めた日本にとって、第3章がスタート。新戦力もメンバーに加え、強化の道を進む第一歩となる。

◆オセアニアの雄・ニュージーランド
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▽ニュージーランド代表は、ロシアW杯オセアニア予選を突破。11月に行われる南米予選5位との大陸間プレーオフに駒を進めた。

▽オセアニアでは圧倒的な強さを見せているニュージーランドは、屈曲なフィジカルをベースに、アグレッシブなサッカーを展開。「オーストラリアをアグレッシブさで上回っているかもしれない」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督も語るなど、決してレベルが低いチームではない。

▽コンフェデレーションズカップにもオセアニア代表として出場。ポルトガル代表、メキシコ代表、ロシア代表とグループで同居すると3戦全敗で敗退。それでも「たくさんのことを勉強させてもらった」とアンソニー・ハドソン監督が語る通り、チームのレベルアップにつながる大会となったようだ。

◆警戒すべきは得点源のウッド、そして元仙台のマグリンチィ
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▽ハドソン監督は前日会見で「我々の攻撃面はポイント」とコメント。11月に控えるロシアW杯大陸間プレーオフと同じ気持ちで臨むと意気込みを見せた。ニュージーランドの攻撃を牽引するのは、得点源として活躍するクリス・ウッド(バーンリー)だ。現在はプレミアリーグのバーンリーでプレーするウッドだが2016-17シーズンはチャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ・ユナイテッドに所属。リーグ戦27ゴールを決め、得点王に輝き、バーンリーに引き抜かれた。

▽屈強なフィジカルを武器にゴールを量産するウッド。今シーズンのプレミアリーグでも、第3節のトッテナム戦に途中出場すると後半アディショナルタイムに殊勲の同点弾となる移籍後初ゴールを記録。第4節のクリスタル・パレス戦では先発出場を果たすと、3分に決勝点となる先制ゴールを奪うなど結果を残している。日本にとっては、2014年3月の対戦時に4-0とリードしながらも2点を奪われた相手。よりパワーアップしたウッドを守備陣がどう抑えるのかは注目だ。

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▽そして、もう1人警戒したい選手がいる。それは2014年にわずか半年であったが、ベガルタ仙台に所属したマイケル・マグリンチィだ。日本では結果を残せずに退団すると、母国のウェリントン・フェニックスへと加入。現在はニュージーランド代表としても欠かせない選手となっており、ゲームメイクの部分で違いを作れる選手だ。日本の中盤はしっかりとマグリンチィを抑えることで、ウッドへのボール配給の起点を潰したいところだ。

◆強化に必要な3つのポイント
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▽一方の日本にとっても、残り8カ月となったW杯本大会に向けた強化試合として、しっかりと戦いたいところ。チームのベースアップ、連携強化はもちろんのこと、新たな可能性を見出す場としてもニュージーランド戦を使いたいところだ。

▽ハリルホジッチ監督は「この2試合のスタメンは違う」とし、新戦力や出番が少なかった選手の起用を示唆しながらも。「ただ、私はいい加減なことはできない。一貫性を持って、選手を選びたい」と語り、一度に大きく変更するのではなく、ベースの上に積み上げていく方針を示唆した。チームのバランスを保ってコントロールし、新たな戦力を試し、そして勝利を収める。3つのポイントがハイチ代表戦も含めたキリンチャレンジカップ2017の2試合で求められることだ。

★予想フォーメーション[4-3-3]
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GK:川島永嗣

DF:酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都

MF:遠藤航、香川真司、井手口陽介

FW:浅野拓磨、大迫勇也、乾貴士▽「それぞれの選手にチャンスを与えたい。いずれの試合でも6つの交代枠を使いたい」とハリルホジッチ監督が前日会見で語ったように、新戦力を起用する可能性は捨てきれない。しかし、「一貫性」という言葉から、ベースとして大きく崩すほど変更はしないと予想する。

▽まず、「金曜日に試合がある選手もいる」と語ったことを考え、13日(金)に試合があるFW大迫勇也(ケルン)とFW浅野拓磨(シュツットガルト)が先発すると予想した。また、ケガによりFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)が欠場する左ウイングには、FW乾貴士(エイバル)を予想した。

▽中盤の構成に関しては、「私の頭の中には、3つの形が思い浮かんでいる」とハリルホジッチ監督が明かしており、ダブルボランチと予想。W杯予選での出場機会が少なかったMF遠藤航(浦和レッズ)と成長著しいMF井手口陽介(ガンバ大阪)の起用を予想する。ニュージーランドの中盤を制圧するためのメンバー構成であり、遠藤をアンカーに置いた形も可能だ。また、トップ下にはMF香川真司(ドルトムント)が入ると見る。結果を残していること、そしてケガの影響でW杯予選の終盤でプレーしていない香川の復調ぶりをチェックするだろう。

▽最終ラインはいつものメンバーが主体。変更点を考えれば、DF昌子源(鹿島アントラーズ)ではなく、DF槙野智章(浦和レッズ)が先発すると見る。DF植田直通(鹿島アントラーズ)の起用を考えた場合、ハイチ戦に回すことがベターと考え、その際は相棒に昌子を起用した方が得策だ。そのために、槙野と予想。左サイドバックを務める初招集のDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)も、ハイチ戦での起用と予想する。

▽GKに関しては、悩ましいところだが、ここはGK川島永嗣(メス)が引き続き起用されると見る。川島が負傷明けということを考えれば、GK東口順昭(ガンバ大阪)の起用も考えられる。東口が出場となれば、2016年3月のロシアW杯アジア2次予選のアフガニスタン代表戦以来となる。

◆テストをしながらも求められる結果

▽国際親善試合という立ち位置とはいえ、日本としてはしっかりと結果を残していきたい。11月にはブラジル代表、ベルギー代表と世界でもトップクラスのチームとヨーロッパで対戦することが決定。11月はより本大会を想定したテストマッチとなるために、10月の2試合で新戦力を試したい気持ちは強いだろう。それでも、勝たなくていい試合などは存在しない。

▽交代枠が6つあると考えれば、自ずと新たな選手が起用されるはず。その選手たちがしっかりとパフォーマンスを出すためにも、試合をコントロールし、自分たちのペースに持ち込んでいけるかがポイントとなる。第3章のテストマッチ初戦・ニュージーランド代表戦は、6日の19時20分にキックオフを迎える。