米メリーランド州ランドバーのウォルマート(2014年12月31日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米小売り大手のウォルマート(Wal-Mart)は5日、北朝鮮人労働者を雇用している中国の加工工場からの魚介類輸入を打ち切ると発表した。この工場をめぐっては、北朝鮮人労働者が奴隷のような状態で働かされ、そこからの輸入によって北朝鮮を意図せず支援している恐れもあると報道されていた。

 ウォルマートが輸入を止めたのは、中国東北部の吉林(Jilin)省琿春(Hunchun)にある工場。納入業者に対して、この工場で加工された魚介類の使用を禁じた。AP通信(Associated Press)はこれに先立ち、同工場を含む複数の施設について、北朝鮮人労働者が奴隷のような条件で働いていると報じていた。

 ウォルマートが輸入を禁止した工場では、北朝鮮人労働者は許可がなければ工場の敷地内から出られず、電話や電子メールの使用も禁じられていた。また、給与の最大70%は北朝鮮政府に徴収されていた。

 出荷記録によると、APが調査した複数の施設からは、サーモンやズワイガニなどの魚介類計2000トン以上が入った貨物コンテナ100個以上が米国とカナダに送られていたという。

 北朝鮮は大勢の労働者を世界各地に派遣しており、APによると推定で年2億〜5億ドル(226億〜564億円)の外貨を得て同国の核開発計画に充てている。

 ウォルマートの広報担当者は「労働者の福利厚生と尊厳は当社にとって非常に重要だ。国際的なサプライチェーンにおける強制労働の利用対策を複数の方法で講じていく」としている。
【翻訳編集】AFPBB News