アイルランドの身体を張った守備を最後まで崩せなかったオランダ。数的有利を活かせぬままマッカティア(左)の一発に泣いた。(C)Getty Image

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  ルート・ファン・ニステルローイやパトリック・クライファート、マルク・オーフェルマウスなど世界トップクラスのタレントを揃えるオランダ代表が、よもやの敗退を喫したのが2002年の日韓ワールドカップ予選だ。
 
 ポルトガルとアイルランドの後塵を拝し、グループ3位だった“オレンジ軍団”にとって、2001年9月1日に開催されたアイルランドとの直接対決は勝利が絶対条件だった。
 
 序盤から圧倒的にボールを支配してアイルランドのゴールを脅かすが、クライファートとボウデビン・ゼンデンが立て続けに決定機を外してしまう。58分にはアイルランドの右SBガリー・ケリーが2度目の警告を受けて退場。数的優位に立ったものの、敵の堅牢を崩せない。
 
 迎えた68分、右サイドからスティーブ・フィナンにクロスを入れられ、逆サイドで完全にフリーになっていたジェイソン・マッカティアに先制点を奪われる。ルイス・ファン・ハール監督がジミー・ハッセルバインクに続いてピエール・ファン・ホーイドンクを投入し、ストライカー4枚を前線に並べる超攻撃型布陣に変更した直後の、痛恨の失点だった。
 
 オランダはさらに長身CBヤープ・スタムも前線に上げてパワープレーに打って出たが、ついにネットを揺らすことはできなかった。この敗戦でワールドカップ出場は絶望的に。4日後、ポルトガルがキプロスに勝利したため、予選敗退が決定したのだった。
 
 あれから16年――。オランダは当時と同じ状況に陥っている。来年のワールドカップ出場を懸けた欧州予選で、フランス(勝点17)、スウェーデン(同16)に次ぐ3位(同13)。残り2試合を連勝しない限り、予選突破の目はない窮地に立たされている。
 
 10月7日には敵地でのベラル―シ戦、そして10日の最終節には、スウェーデンとの天王山が控える。4大会ぶりの予選敗退の危機を、はたして乗り越えられるのか。運命の時は迫っている。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部