ノーベル文学賞の受賞決定を受け、ロンドンで記者会見する英作家のカズオ・イシグロ氏(2017年10月5日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新、写真追加)2017年ノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)の受賞が決定した英作家カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro)氏が5日、「思いも寄らぬ身の丈以上の光栄」などと喜びを語った。

 同氏は英BBCに対し、「この上ない栄誉だ。これまでの最高の作家たちの足跡に連なることを意味するのだから。とてつもない褒美だ」と喜びを表明。「世界は非常に不確かな時期にあるが、ノーベル賞の各賞が、この瞬間の今こうして存在する世界に何らかのポジティブな力になることを願っている」と述べた。

 1954年に長崎で生まれ、5歳で英イングランド(England)に移住したイシグロ氏は、現地の学校に通ったものの、家では両親が日本語を話していた。

 同氏は自宅の庭で開いた記者会見で、「私が世界を見るときはいつも、部分的に両親の目を通して見ていた。だから、私には常に日本人としての一面がある」と語った。

 現在は新作小説を執筆中だが、漫画を共同制作したいとの思いも表明。「グラフィック・ノベルの制作について話し合っているところだ。自分にとって新しく、日本で漫画を読んでいた子ども時代と再会させてくれることでもあるため、とても興奮している」と語った。

 さらに同氏は、村上春樹(Haruki Murakami)氏やサルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏、マーガレット・アトウッド(Margaret Atwood)氏のような作家らより先に受賞が決まり、「ある意味で気まずい」とも述べている。
【翻訳編集】AFPBB News