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text & photo:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

もくじ

プロローグ
ー メガーヌ新型 価格は263万円〜
エクステリア
ー CシェイプLEDランプ/LEDデイタイムライト
インテリア
ー 日本人が描くメガーヌIV
シャシー
ー ルノー独自の4WS 4コントロールとは?
パワートレイン
ー 1.6ℓターボ 205ps 7速EDCへ
装備
ー どう考える? 4代目メガーヌの安全装備
グレードと価格
ー 3グレードの価格発表
全モデルスペック
ー 新世代メガーヌ スペック情報

プロローグ

メガーヌ新型 価格は263万円〜

ルノーを代表するCセグメントカーのメガーヌが、6年ぶりのフルモデルチェンジにより第4世代へと進化し、11月9日より販売が開始されることが発表された。


新価格は263万円〜354万円となる。最新世代のメガーヌは、ハッチバックとツーリングワゴンの2本立てであるのは従来同様だが、日本の輸入車市場のメインストリームであるCセグメントで存在感を示すために、戦略的にルノー・スポールが手掛けたGTに特化したグレード体系とし、ハッチバックは、GTとエントリーのGT-ライン、ツーリングワゴンは呼び名をスポーツ・ツアラーとし、こちらはGTのみの設定とするシンプルな構成だ。


また一新されたプラットフォームにくわえ、先進の安全運転支援機能やルノー独自の4輪操舵システム「4コントロール」の採用などメカニズムにも注目すべき点が多い。早速、新型の詳細に迫ってみたい。

 
▶ エクステリア ▶ インテリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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エクステリア

CシェイプLEDランプ/LEDデイタイムライト


前後のライトデザインが強く印象に残る新型メガーヌだが、実車はかなりスポーティに仕上げられており、質感も高い。このあたりは、Cセグメントのトレンドを上手く取り入れ、メガーヌらしさを強調したポイントだろう。そのスポーティなシルエットの秘密は、コンパクトなガラスエリアと抑揚のきいたボディラインにあるという。特にリアフェンダーはブリスター形状とシャープなリアテールの組み合わせが力強さを感じさせ、優れた走りを予感させる。


特徴的な前後のライトユニットにはLEDによるデイタイムライトを装備。大型のルノーグリルと共にシャープなフロントマスクを演出するCシェイプのヘッドライトをGTではフルLED化。GT-ラインでは、メインはハロゲン式となる。前後バンパーのデザインは、どちらもGT用のエアロタイプを装着するが、マフラーがハッチバックのGTは左右出し、GT-ラインは片側出しとなるのでリアディフューザー形状が一部異なり、外観上の違いのひとつとなっている。


ボディタイプは、ハッチバックとツーリングワゴンのスポーツ・ツアラーという2タイプを設定。ハッチバックが全長4395mm×全幅1815mm×全高1435mm(※GT-ラインの全高は+10mm)、ホイールベース2670mm。一方、スポーツ・ツアラーは、全長4635mm×全幅1815mm×全高1450mm、ホイールベース2710mmとなり、スポーツ・ツアラーはロングホイールベース化され、後席居住性の向上とツアラーとしての色合いが強くなっている。


ボディカラーはGTが3色、GT-ラインが2色とブルー、グレー、ホワイトのメタリックのみに絞られているので、今後のカラバリ展開にも期待したいところだ。足元には、GTは立体感のあるデザインの18インチ・アロイホイール、GT-ラインはスポークタイプの17インチ・アロイホイールが装着されている。

 
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インテリア

日本人が描くメガーヌIV


ルノーの日本人デザイナーが担当したというインテリアは、ハッチバックとスポーツ・ツアラーでデザインを共有。スポーティさと色気を両立させた上質なものに仕上げられている。表示システムのデジタル化も進められ、7インチのフルカラーTFTメーターパネルと7インチのタッチスクリーンを採用し、視認性と機能を向上。インテリアカラーはブラックのみとなるが、主役となるGTのインテリアは、鮮やかなブルーの差し色とRENAULT SPORTのロゴがアクセントして取り入れられているほか、5色から選べるメーターカラーとアンビエントライトなど新たな演出もくわえられている。


さらに専用装備としてアルカンターラを使用したサイドサポート性に優れたヘッドレスト一体式スポーツシートもGTの特徴的なアイテムのひとつ。一方、エントリーのGT-ラインは、ファブリックの標準シートとなり、黒基調の落ち着いた仕様となるので、幅広いユーザーに受け入れられやすい。


また、多目的に利用できるスポーツ・ツアラーのラゲッジルームサイズにも触れておくと、通常時580ℓ〜最大1695ℓを確保。ソフトトノカバーの収納スペースの確保やラゲッジボードによる間仕切りを設けるなど工夫が凝らされている。

 
▶ プロローグ ▶ エクステリア ▶ シャシー ▶ エンジン ▶ 装備 ▶ グレードと価格 ▶ スペック

 
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シャシー

ルノー独自の4WS 4コントロールとは?


プラットフォームも一新された新型メガーヌは、ルノー・日産アライアンスのCMF(Common Module Family)のCおよびDセグメント向けプラットフォームを採用して開発され、ベースとなるシャシーのポテンシャルが高められている。さらにGTでは、ルノー・スポールによる専用チューニングを実施。スプリング、ダンパー、アンチロールバー、ステアリングが専用仕様となるほか、ブレーキディスクの大径化による制動力の強化も図られている。


新型メガーヌGTの目玉となる新機能は、新たなドライビングフィールを生み出す4輪操舵システム「4コントロール」の搭載だ。これはルノー独自の4WSシステムで、電子制御アクチュエーターによりタイロッドを動かし、リアタイヤの操舵を行う。リアタイヤの切れ角は、最大2.7°で、60km/h以上(スポーツモードは80km/h以上)では、前後タイヤを同一方向とし、コーナリング安定性を高め、60km/h未満(スポーツモードは80km/h未満)では、後輪を前輪の逆方向とすることで回転半径を小さくし、小回りを良くしている。


その効果は、4コントロール非装着のGT-ラインの最小回転半径が5.6mに対し、GT(スポーツツアラーも含む)は、5.2mに抑えられていることからも明白。もちろん4コントールにもルノー・スポールによる専用チューニングが加えられ、スポーティかつダイナミックな走りの実現に一役買っている。


またGTには「ルノー・マルチセンス」と呼ばれる4つの走行モードを設定した機能も与えられており、アクセルマッピング、パワーステアリングの手応え、変速マッピング、4コントロールマッピングなどを変更できる。モードは、「コンフォート」、「ニュートラル」、「スポーツ」、「パーソナル」の4つ。モードに合わせてエンジンサウンドが変化するのもユニークだが、「スポーツ」を選択することでローンチコントロールやマルチシフトダウンが可能となるのもルノー・スポール仕込みらしい拘りの機能といえよう。

 
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パワートレイン

1.6ℓターボ 205ps 7速EDCへ


日本仕様のメインパワーユニットは、ハッチバックとスポーツ・ツアラーのGTに搭載される1.6ℓ直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンだ。最高出力205ps/6000rpm、最大トルク28.6kg-m/2400rpmを発揮。日本にも導入されるスポーツハッチ、ルーテシアR.S.に搭載されるユニットにアップデートを加えたもので、その実力は最高速度230km/h、0-100km/h加速7.1秒と公表されており、スポーティな走りを好むドライバーの欲求を十分満足させるスペックを備えている。


またハッチバックに用意されるエントリーモデルのGT-ラインには、1.2ℓ直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載。最高出力132ps/5500rpm、最大トルク20.9kg-m/2000rpmと、ダウンサイジングエンジンながら、2.0ℓエンジンクラスの性能を実現。特徴的な装備としてオーバーブースト機能が与えられており、特に街乗りで多用される2速と3速の低速域での加速とレスポンスが向上されている。


トランスミッションは、どちらもDCTタイプのトランスミッション、7速EDCとなるが、既にルノー車に搭載される6速EDCとの違いは、更なる多段化に加え、クラッチシステムを乾式単板クラッチから湿式多板クラッチに変更したことで、大トルクへの対応と耐久性の向上が図られているという。さらにトランスミッションの小型化も実現されている。またGTでは、パドルシフトを加えることで、ステアリングから手を放さない自由なシフト操作を可能とした。

 
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装備

どう考える? 4代目メガーヌの安全装備


これまでフランス車では、積極的に採用されてこなかった先進の安全運転支援機能の搭載も大きなトピックだ。


新型メガーヌには、単眼カメラとミリ波レーダー、最大12個の超音波センサーによる車両の周囲をリアルタイムでモニターできるシステムを採用。これにより、30km/h〜140km/hの領域で作動する衝突被害軽減ブレーキ付きの「エマージェンシーブレーキサポート」、70km/h以上で作動する車線逸脱警告、「オートマティックハイビーム」、「バックモニター」、「パーキングセンサー(GT-ラインは後方のみ)」を全車に標準化。これに加え、GTには、30km/h〜200km/hの領域で作動する車間距離警告のLDW、30km/h〜140km/hの領域で作動する後側方車両検知警告のBSW、ステアリング制御の自動化による駐車支援機能の「イージーパーキングアシスト」などを追加している。内容は充実しているが、衝突被害軽減ブレーキは、完全停止するものではなく、歩行者や自転車、バイクなども検知しない。クルーズコントロールもアダプティブクルーズコントロール(ACC)ではないなど、必ずしも全機能が他社と横並びでないことも記しておく。


車載インフォテインメントシステムが新採用され、ルノー最新の「R-Link2」を全車に搭載。ダッシュボードの7インチのタッチスクリーンでは、ラジオ、オーディオ、ハンズフリー通話、車両設定などが行えるほか、スマートフォンのミラーリングにも対応。これによりApple CarPlayとAndroid Autoのナビ機能を車載モニター上で利用できる。

また日常的な利便性の向上として、カードキーシステムをハンズフリータイプに変更。身に着けておくだけで、ドアハンドルボタンによる施錠と開錠。スタータボタンのみでのエンジン始動などが行えるようになった。

 
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グレードと価格

3グレードの価格発表

・ルノー・メガーヌGT
3,340,000円
・ルノー・メガーヌ・スポーツ・ツアラーGT
3,540,000円
・ルノー・メガーヌGT-ライン
2,630,000円

ブラン ナクレMは、21,600円高

 
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全モデルスペック

新世代メガーヌ スペック情報

グレードGTスポーツ・ツアラーGTGT-ライン
エンジン 1618cc直4ターボ 1197cc直4ターボ 
トランスミッション 電子制御7速AT(7EDC) 
全長 4395mm 4635mm 4395mm 
全幅 1815mm 
全高 1435mm 1450mm 1445mm 
ホイールベース 2670mm 2710mm 2670mm 
トレッド 1575mm(前)/1575mm(後) 1580mm(前)/1580mm(後) 
車両重量 1430kg 1480kg 1320kg 
最高出力 205ps/6000rpm 132ps/5500rpm 
最大トルク 28.6kg-m/2400rpm 20.9kg-m/2000rpm 
燃料タンク容量 47ℓ 
公表燃費 -(10月4日現在) 
最小回転半径 5.2m 5.6m 

 
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