おめでとうございます!カズオ・イシグロ
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 スウェーデン・アカデミーが5日、今年のノーベル文学賞を日系イギリス人作家のカズオ・イシグロに授与することを発表した。毎年有力候補として注目されている日本人作家の村上春樹は今年も受賞とならなかった。

 昨年、ミュージシャンのボブ・ディランが選出され、大きな盛り上がりを見せたノーベル文学賞。昨年ほどのサプライズはなかったものの、映画『わたしを離さないで』の原作者として知られるカズオ・イシグロに決まった。

 カズオ・イシグロは長崎県出身の日系イギリス人。1989年に小説「日の名残り」でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞、2005年の小説「わたしを離さないで」もブッカー賞の最終候補まで残った。前述の両2作とも映画化されており、「わたしを離さないで」は2016年に日本でも綾瀬はるか、三浦春馬、水川あさみを主演に迎えてTBS系でドラマ化されていたばかり。そのほか、映画『上海の伯爵夫人』(2005)などの脚本も手掛けている。(編集部・石神恵美子)