これはもう頑張らなくてもいい?もしかしたら逃げ勝ちかもしれません

人間と同じで、犬にも個体差があります。すぐ出来る犬、何でも出来ちゃう犬がいれば、いつまでたっても出来ない犬、何にも出来ない犬がいて当たり前です。ヒステリックな教育ママ・パパの元では、萎縮してますます何も出来ません。必死にトレーニングをするあまり、愛犬との関係性が悪化してしまうこともあるんです。諦めろと言っているわけではありませんが、出来なくてもいいや、と思えることがあると、ちょとは気が楽になるはずです。

トイレトレーニング

あっちにもこっちにもオシッコが!もうヤダ!!となるのは、犬を飼ったことがある人ならきっと誰もが通る道です。トイレの粗相は、心理的な問題が要因の場合もありますが、特に思い当たらず、1日に何度も床を吹きスプレーをしている飼い主さんのストレスがもう限界、となってしまったら。
オムツを使ってみてはいかがでしょうか。男の子用も女の子用も、今ではホームセンターで売っています。値段もトイレシートと消臭スプレーが減らなくなることを考えたら、そう高くはつきません。

来客への興奮・恐怖

事前に訪問客が来るのが分かっているなら犬を別室に入れておきましょう。来客に愛想を振りまかなくたっていいのです。犬は余計なストレスを受けないし、飼い主さんも気を遣わなくて済みます。

呼び鈴や犬の声が聞こえるとギャン吠え

昨今の住宅事情だと、ギャン吠えは困ります。ご近所さんに迷惑になっていないか、肩身の狭い思いをします。
犬の無駄吠えをなくすトレーニングはとても難しいことだそうです。はじめから吠えないようにするトレーニングはかなりハードルが高いそうです。
しかしトレーニングは惨敗続き、これ以上ギャン吠えが続いたらこのマンションを追い出されちゃう、なんてことにならないように。ここは奮発して防音ケージを買ってしまいましょう。値は張りますが、犬が興奮する原因音も聞こえないということは、愛犬が生涯安心して過ごせる場所になります。そしてこれで飼い主が留守中もご近所に迷惑をかける心配がなくなります。

犬への攻撃性や恐怖心

犬の社会化などといって他の犬と仲良く出来るよう、いろいろな犬に会わせるべきだとしつけ本には書いてあります。でも散歩中に犬に出くわすと、牙を剥いてウゥーと唸り出して一触即発の危険、うちの犬は犬がどうしても苦手なようだ。なんていう場合は、犬に会わせないことも選択肢のひとつです。散歩中に向こうから犬がやってきたら、横道にそれたり、事前に回避するだけのことです。苦手なものに挑むことは愛犬にとってストレスですし、飼い主さんの緊張も相当でしょう。ある程度の年齢になってもどうしてもダメだったら、犬と仲良くなんてしなくてもいいや、と割り切って良いのではないでしょうか。

散歩中の引っ張り癖

しつけ本にある、飼い主がリードする散歩が出来ない。うちの犬は首が締まるんじゃないかってくらいずっと引っ張る。なんてお悩みの大半は、時間が解決してくれます。愛犬はいつまでも若くありません。いつか力いっぱい引っ張れなくなるときが来ます。そう思うと、いざとなったときに飼い主がリードを引っ張って愛犬をコントロール出来る範囲だったら、愛犬の引っ張り癖なんてそんなに気に病む悩みではなくなるでしょう。

物を壊す、漁る

部屋を徹底的に片付けて、壊されたくないものは犬の届かない場所や犬の入れない部屋に置いたり、フタの閉まる収納箱へしまいましょう。犬の誤飲防止にもなります。また、苦いスプレー対策などを講じても無理だった家具をかじられることは、見逃すことです。

留守番が出来ない

ケージトレーニングも頑張った、知育玩具も試した、何をやっても上手に留守番が出来ない。家に帰ってみると排泄物まみれだったり、何かが壊されていたり、又は留守番のストレスで体調が悪くなったり。こんなんじゃ日中どこにも出かけられないじゃないか!そんな場合は、人に頼ってもいいのではないでしょうか。
トリミングサロンや動物病院でお預かりサービスをやっているところがたくさんあります。ペットシッターや友人に託しても良いでしょう。飼い主さん、愛犬の精神を病むほどのストレスになる場合は、人の手を借りることです。

愛犬との生活で最低限必要なこと

これだけ出来ればいいかもしれない

ゴハンをきちんと食べるおしっこ、うんちは良好

↑これだけ出来れば愛犬の健康は守られています。

自分の名前が分かる飼い主、家族を認識していて信頼している

↑これが出来れば、家庭の中で幸せに暮らすことが出来ます。

甘噛みが出来る

↑これが出来れば、ご家族が怪我する危険がなくなるでしょう。

これだけ出来れば家庭の中では充分に幸せな生活が出来ます。最悪、犬社会や家庭以外の人間社会との接触を避ければ、飼い主以外の人に迷惑をかけることはありません。

それでもしつけを諦めきれない方はプロに頼もう

諦めきれない飼い主さんはトレーナーさんに相談しよう

犬のプロに託すのも手です。私は1か月間預けっぱなしのしつけ教室を利用しました。30日間で15万円前後だったでしょうか。決して高くありません、ご家族で解決出来なかった問題に、プロが全力で挑んでくれるわけですから。もちろん、飼い主家族みなさんのトレーニングも必須です。我が家は週末ごとにしつけ教室へ行き、愛犬とトレーニングに励みました。

頑張り過ぎない程度にトレーニングを継続しよう

あれもこれもと頑張り過ぎが良くありません。飼い主の幸せが愛犬の幸せであり、愛犬の幸せが飼い主の幸せでもあります。お互いが無理のないよう続けることが重要です。
例えば我が家の犬は極度の分離不安症で留守番が出来ません、現在5才です。毎日5分〜10分程度の留守番トレーニングは継続中です。相変わらずパニックに陥っていますが、死に至るような事態ではなくなったので続けています。トレーナーさんには、毎日頑張って2,3年後に出来るようになったらいいかな、くらいのスタンスでと言われました。遠回しに諦めてくださいと言われたようなものです。しかし4年半が経過しても未だこの状態でいます。出来なくても仕方ない、お互い嫌な思いをするほどの無理はしない。これくらいのスタンスで挑んでいたら良いのではないでしょうか。

まとめ

「しつけは何才からでも出来る!」なんてキャッチコピー、信じますか?トレーナーさんに聞いたところ、100%不可能というわけではない、と言われて失笑です。教科書通りに行かない子育てと同じように、犬にも個性があります。
飼い始めた当初に悩んでいたことの大半は、犬の成長とともに解決していくものです。特に興奮しやすい犬の問題行動の大半は、2才〜3才でぐっと落ち着きます。

かつてはトレーナーさんに、トレーニング中に安定剤を飲ませた方が良いかもしれない、と言われたほどの我が家の愛犬は、加齢により体力が落ちたことと、経験を積んで飼い主に免疫がついたこと、出来なくても他人に迷惑をかけないことは諦めたことで、今では拍子抜けするほど平穏な生活です。

飼い主と愛犬の幸せのために、お互いのライフスタイルに必要なことを見定めて、あまり神経質になり過ぎないことです。飼い主も犬も幸せでいるためには、トレーニングもお互いが楽しく行えるのが理想ですよね。我が家の愛犬は、万人にとっていい子、利口な犬ではありませんが、かけがえのない家族の一員としてともに幸せな生活を送っています。