キッチンで普段なにげなく使っている基本の調理道具と計量器具。じつは、間違った使い方をしている人が意外に多い模様。今さら、と思わずに、ここであらためて正しい使い方を確認してみましょう。正しくマスターすれば、料理の腕も上がるはず。東京家政大学の青木幸子さんに、調理器具と計量器具の話を教えていただきました。おいしくつくる近道は、基本の調理道具と計量器具の正しい使い方を覚えること

道具や器具は正しく使ってこそ。食べ物にかかわるものだけに、衛生面にも要注意です。一度ポイントを覚えれば、気持ちよくラクに調理できるようになります。【まな板】正しい扱い方と手入れ法でいつも清潔に

調理の前に必ず一度濡らしておき、食材の水気やにおい、汚れなどが、まな板に浸透しないようにします。肉・魚用と野菜用とで2枚用意する、または裏表で使い分けると、いつでも気持ちよく使えます。●使い終わったあとの注意点


木製は、洗剤で洗ったあと熱湯消毒をして立てかけ、自然乾燥。樹脂製は、塩素系漂白剤で殺菌します。表示どおりに薄めた液でふきんを濡らして全体をおおい、5分ほどおき、よくすすいで乾燥させて。【包丁】切るものによって包丁の部位を使い分けて


食材を切ったり、皮をむいたりと下ごしらえに欠かせない包丁。部位を正しく安全に使い分けることで、調理しやすくなり、仕上がりもきれいになります。正しく切ることは、食材の触感や味の向上にもつながるので、ぜひ覚えてほしいもの。●刃元は野菜や果物の皮むきに


野菜や果物の皮むき、かつらむき、ジャガイモの芽取りなどには包丁の刃元を使います。持ち方は、右手の親指を刃元に当て、残りの指で柄をしっかり握るようにしましょう。●輪切りや千切りには刃中を使う


包丁の中央から刃元にかけてが刃中です。輪切りや千切りなど多くの切り方で活用。右手は親指をつばに当て、残りの指で柄をしっかり握り、左手は食材を固定しましょう。●刃先は野菜の薄切りや切り込みに


肉や魚に浅く切り目を入れたり、ゴボウをささがきにしたりと、細かい作業には刃先を使います。右手の人さし指をみねに当て、刃先を固定すると切りやすくなりますよ。【計量カップ】50ml以上の計量に。平らな場所に置き、正確に量って


平らな場所に置き、目線を目盛りと水平の位置に合わせます。よくありがちな、斜め上から見る、という確認の仕方は誤り。粉類は、カップを持ち上げて数回トントンと落とし、表面をならして目盛りを読んで。ちなみに米1合は180ml。1カップ(200ml)と間違えないようにしましょう。【計量スプーン その1】少量の粉末や液体の調味料の計量に

大さじ=15ml、小さじ=5mlの2種が一般的。小さじ1/2=2.5mlなど、細かく区切ったものや、スプーンの内側に目盛りがついたタイプもあります。1杯を量るには、粉類なら山盛りにすくってからヘラなどですりきり、液体ならこぼれない程度に縁いっぱいまで注ぎます。【計量スプーン その2】粉類を1/2杯または1/4杯量るとき


山盛りにすくい、ヘラですりきってから2等分、もしくは4等分の線を引き、不要な分をヘラなどですくい出して除きます。【計量スプーン その3】液体を1/2杯量るとき


スプーンは下にいくほど細くなっているので、計量スプーンの深さの2/3まで注ぐ。*食品の重量の目安(g)について


同じ容量でも、食品によって重量が異なります。レシピに「○g」と重量表記されているときは、この表を参考に換算してみましょう。

●教えてくれた人
【青木幸子さん】
東京家政大学・東京家政大学短期大学部教授。担当科目は家庭科教育法、教職実践演習。著書に『おとなの「家庭科の教科書」』(笠倉出版社刊)などがある。

<イラスト/大森巳加 取材・文/ESSE編集部>