<米国人アーティストが、イーロン・マスクの宇宙開発ベンチャー「スペースX」で、地球の衛星軌道に巨大な芸術作品を打ち上げる計画を進めている>

米国人アーティストが、地球の衛星軌道に巨大な芸術作品を打ち上げる計画を進めている。長さ約30メートルの細長い多面体を風船のように膨らませる構造で、表面で反射した太陽光が地上から観測できるという。英紙デイリーメールなどが報じている。

スペースXのロケットで来年中頃打ち上げか

アーティストのトレヴァー・パグレン氏とネバダ美術館の共同プロジェクトで、「オービタル・リフレクター」(軌道の反射板)と呼ばれる彫刻作品。記事によると、打ち上げは2018年中頃、イーロン・マスク氏の宇宙開発ベンチャー、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が所有するロケット「ファルコン9」で打ち上げられるという。

作品の本体は、打ち上げ時には箱形の小型人工衛星に収められている。高度575キロの地球低軌道に到達すると、録音テープに似た薄くて軽量の素材でできた本体が自動的に膨らむ。

打ち上げから約2カ月後、この人工衛星は軌道から外れ、大気中で燃え尽きる。

北米では一晩に4回観測可

オービタル・リフレクターは、90分に1回のペースで地球を周回し、北米では夜に少なくとも4回観測できる。見えやすい時間帯は日没後と日の出前のそれぞれ数時間で、「北斗七星と同程度の明るさ」でゆっくり移動する様子を眺められるという。

他の人工衛星との接触を防ぐため、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)から追跡番号を取得する。この番号を無料アプリ「Star Walk 2」に入力すると、オービタル・リフレクターの位置を簡単に特定できるとのこと。


高森郁哉