UFO、ローマ法王、自然栽培。超常現象、ローマ・カトリック、農業。

 

一見関係がなさそうな、事実、言葉としては無関係なこれらは、高野誠鮮(たかの・じょうせん)という男によって結ばれる。

 

故郷・石川県羽咋(はくい)市に「UFO宇宙博物館」を建てて、特産の神子原米をローマ法王に献上し、今は自然栽培を通じて日本や世界を変えようしている高野氏の活動や、スーパー公務員ともいわれた軌跡を知る人もいるだろう。

 

その結果をみれば、話題作りが巧みな宣伝マンにも見えるかもしれないが、それは、高野氏の目線が常人離れしているがためだ。ハッタリだけで宇宙博物館は作れないし、ローマ法王に米を献上する発想を実行できない。

 

高野氏は「仕事で頭を下げない」という。もちろん気持ちの上での比喩表現なのだが、高野氏の目線は常に上を、天を向いているからとも解釈できる。羽咋の歴史や特産を売り出すために、目線を上げたさきに、UFOやローマ法王、自然栽培があったのである。

 

高野氏の、常人より遥かに高い目線は、どこからくるのか。

 

本書には、奇跡のリンゴの木村氏との交遊も記されている。このふたりに共通するのがUFO体験、UFO研究であることはご存じだろうか? 宇宙からの存在を知る者が、ともに大地に挑み、自然栽培で日本を、世界を変えようとしている事実がここにある。

 

町起こし、仕事論、そしてUFO論。一読のうちに多面的に世界と向き合える、稀有な一冊である。