小説版「千本桜」の鹿鳴館で初音ミクが着ていたドレスのようなウエディングドレス/画像はすべてalpha(@alpha4238)さんより提供

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初音ミクの楽曲「千本桜」の小説版に登場するドレス、として制作されたウェディングドレスTwitterで話題を集めています。

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著者も反応した完成度とは?


制作したのは、フリーランスで洋服からドレスまでを手がけるアキバ系衣装デザイナー・alpha‏(@alpha4238)さん。これまでにもディズニー作品『塔の上のラプンツェル』ドレスなどを制作しています。



alphaさんによれば、「初音ミクちゃんが千本桜(小説)の鹿鳴館で着ていたドレス…のようなウエディングドレス!」というリクエストから、制作したとのこと。


なんと、ドレス制作にはレースを100m使用してしまったとか…。



その完成度の高さに、小説版の著者でありイラストも担当している一斗まるさんも反応。





偶然にも、文庫版の鹿鳴館のシーンを描いていた最中にドレスに遭遇。着用することになる新婦の方に対して祝福の言葉を贈っています。

制作者・alphaさんにインタビュー


「千本桜」は黒うさPさんが制作した楽曲で、初音ミクの代表曲の1つとして知られています。




コミカライズ、ノベライズが展開されている中で、小説版に描かれたイラストをイメージしたというウェディングドレス。

制作したalphaさんに、こだわりのポイントなどをお聞きしました。

──今回のドレスの反響をどのように受け取られていますか?

alpha たくさんの方に見ていただけて大変うれしく存じます。現代は安値で服が買えますし、普段生活する上ではそういった服で、確かに何ら問題ありません。

それなりに流行を押さえた服が大量生産されて、世間に溢れてはすぐに消えていきます。

そのような状況で、多くの方に拙作を見ていただけたのは、ひたすらこだわって時間も手間もかけた特別な服もこの世にはある、ということを感じ取って驚嘆してくださったからなのかな、そうであったらいいな! と、勝手ながら思っております。

ただ単に「コスプレ風ウエディングプギャー」だったらどうしましょう(笑)。

──最初にオーダーを受けたときの心境を教えてください。

alpha ご依頼のメールをいただいたのはもう2年も前で、実は当時、特に新規でのオーダー受付はしておりませんでした。

でも、綴られていたミクちゃんへの溢れんばかりの愛と、「憧れのミクちゃんのドレスで結婚式を挙げたい!」という、花嫁さんのパッションにすっかり心動かされてしまい、是非にと承ったことをよく覚えております。

私自身も骨の髄までアニメオタクですので(笑)、二次元キャラクターを愛するそのお気持ちは深く理解できますし、「何としても叶えて差し上げたい!」と意を決しました。

──Twitterでは7月から今回の衣装らしき画像がありますが、制作期間はどの程度だったのでしょうか?

alpha 他の仕事も時折挟みながら2か月半程費やしました。1日の作業時間は12〜15時間程度でしょうか。考えあぐねて悩んでいる時間も含めています(笑)。手があまり早くなくてお恥ずかしいです。

──制作する上でもっともこだわった点はどこでしょうか?

alpha 素材もパターンもシルエットも実にこだわって、360度抜かりないドレスになるよう仕上げましたが、強いて挙げるならば、やはり手作業でしかできない箇所を取り入れることです。

いろいろなことが機械でできる時代になりましたが、ビーズや絹糸等の様々な技法を組み合わせた刺繍、細かいタック飾り、釦を留めるループなど絶対に人の手でしか表現できない微妙なことはまだまだございます。

そういったことを施して特別なドレスに仕立てました。

──今後つくりたい衣装、またはつくる予定の衣装がありましたら教えてください。

alpha 私の夢であり目標なのは、一般参加しかしたことのないコミケにサークル参加することです。その際は、『ローゼンメイデン』か『少女革命ウテナ』をオマージュした衣装本を頒布したいと企んでおります。

モデルさんやカメラさんのお力添えが不可欠なことですが、万難を排して成し遂げますよ!

それ以外でも、死ぬまでに絶対につくってみたい衣装は正直数多過ぎて、日々悶々としています(笑)。

しばらくはドレスや衣装の制作予定がお陰様でいくつも入っておりますので、その子たちを素敵に仕上げつつ、コミケ参加を目指して引き続き努めてまいります。