新主将として守備陣を統率するボヌッチだが、ここまではその力を発揮しきれてはいない。 (C) Getty Images

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 開幕から7試合で評価を下すのは早計だが、それでも期待を下回るパフォーマンスであれば、批判は免れない。現地時間10月4日にイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が、ここまでのセリエAにおける「5つの落胆」を紹介している。
 
◆レオナルド・ボヌッチ(ミラン)
  筆頭に選ばれたのは、今夏のイタリア・マーケットで最も注目を浴びたミランの新キャプテンだ。4200万ユーロ(約53億8000万円)で王者ユベントスを離れ、フランク・ケシエから背番号19を譲ってもらったうえに、初年度から腕章も託されたボヌッチだが、期待に見合うパフォーマンスを見せられていない。
 
 ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は、ボヌッチを生かすためにシステムを3バックに変更したが、ミランの守備陣は7試合で10失点。早くも3敗を喫したチームは首位ナポリに勝点9差をつけられ、7位と苦しんでいる。
 
◆ダウベルト(インテル)
  セリエA初挑戦とはいえ、移籍金が高ければ期待も小さくない。だが、インテルが2か月におよぶ交渉の末に2000万ユーロ(約25億6000万円)を支払ってニースから獲得したダウベルトは、その期待に応えているとは言い切れない。
 
 サイドバックのポジションは長年に渡ってインテルの課題となっている。それだけにダウベルトはその解決策になることを期待されているが、ここまで先発出場は3試合。長友佑都とのポジション争いで後塵を拝している。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、「長年の問題を解決し、ルチアーノ・スパレッティ監督に見事なクオリティーをもたらすことを期待されていたが、実際には長友に追い越された」と伝えている。
 
◆ドグラス・コスタ(ユベントス)
  今シーズンのユベントスの目玉補強のひとりだが、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙の平均採点はここまで5.75と、5試合以上に出場したユーベの選手の中では最低の数字だ。いまだゴールもアシストも記録できておらず、総シュート本数も物足りない。
 
 とりわけ、マッシミリアーノ・アッレグリ監督のシステムにまだ溶け込めていない印象が強い。その能力に疑いの余地はなく、カルチョに馴染むのには時間が必要なのも確かだが、総額4600万ユーロ(約58億9000万円)というコストに見合った出来とは言えないだろう。
◆クリスティアン・ブッキ(サッスオーロ監督)
  この新監督は攻撃的なサッカーで評価を得ていたエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督(現ローマ)の“亡霊”に苛まれている。何よりも求められているのは勝点だ。7試合を終えて1勝しか挙げられず、サッスオーロは勝点4の17位と降格圏のすぐそばで苦しんでいる。
 
 ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、現時点でブッキ監督の立場が「危うくない」としつつも、7節でラツィオに1-6と大敗したことから、「今後、テストにかけられることは避けられない」と指摘。ただ、前任者もサッスオーロでのセリエA初年度は開幕7戦で2分け5敗と苦しんでいた。
 
◆ジェノア
 昨シーズンは途中からスランプに陥り、残留争いを強いられたジェノアだが、開幕当初はイバン・ユリッチ監督の1年目ながら7試合で4勝2分け1敗と好スタートを切った。しかし、今シーズンは勝点2で19位と出だしから躓いた。
 
 新エースとして迎えたジャンルカ・ラパドゥーラの負傷など不運もあったが、その背番号10の復帰が見込まれ、八百長問題で出場停止だったアルマンド・イッツォが戻ってくるインターナショナルウイーク明けの次節以降は巻き返しが求められるが……。