2012-13シーズンに3冠を成し遂げて勇退したハインケスが、4年ぶりにバイエルンへと帰ってくるか。 (C) Getty Images

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 一線を退いた名将が、4年ぶりにブンデスリーガの絶対王者へと戻ってくることになりそうだ。現地時間10月4日に『ビルト』紙などドイツの複数メディアが、バイエルンの新指揮官の座に、かつて年間3冠を達成したユップ・ハインケスが就任すると報じている。
 
 バイエルンに激震が走ったのは9月28日だった。2019年6月までの契約を結んでいた百戦錬磨イタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティを解任したのだ。
 
 カール=ハインツ・ルンメニゲCEOは「今シーズンのチームパフォーマンスは、我々の期待に応えるものではなかった」、ウリ・ヘーネス会長は「アンチェロッティはここ数日で5人の主力選手を敵に回していた。指揮官は重要な選手たちと対立すべきではない」と解任理由を明かしていた。

 その後、バイエルンはヘッドコーチだったウィリー・サニョールを暫定監督に据えたが、ドイツ・メディアでは「後座に一体誰が就くのか?」という話題で持ちきりとなった。
 
 現地メディアで後任の有力候補に挙げられたのは、2015年から2017年までドルトムントを指揮していたトーマス・トゥヘルと、現在ホッフェンハイムを指揮する30歳の青年監督ユリアン・ナーゲルスマンだった。
 
 10月3日には、『ESPN』がバイエルンのウリ・ヘーネス会長とバイエルンの元監督であるジョゼップ・グアルディオラがミュンヘン市内で会合し、「スペイン人監督は、トゥヘルが適任だと進言した」と報じてもいた。
 
 そうしたなかで『ビルト』紙などが10月4日、速報的に「これぞ、フットボール・センセーションだ。ハインケスがバイエルンの監督に今シーズンの終わりまで復帰する」と、大々的に報道したのだ。
 
 現在72歳のハインケスは、過去に3度もバイエルンの指揮した経験を持ち、チャンピオンズ・リーグ1回(2012-13)、ブンデスリーガ3回(1988-89、1989-90、2012-13)など計8個の主要タイトル獲得に貢献していた。
 
 2012-13シーズンにバイエルンをドイツでは史上初となる年間3冠に導き、そのまま監督業からの引退を決めていたハインケスだが、古巣からの要請に重い腰を上げるようだ。
 
 しかし、『キッカー』誌はハインケスがあくまで来シーズンまでの繋ぎ役であることを強調したうえで、「来夏にナーゲルスマンの招聘を目指していくことになりそうだ」とまとめている。
 
 現在、ブンデスリーガで首位ドルトムントと勝点差5の2位に甘んじているバイエルン。老将ハインケスの下で至上命題の6連覇を成し遂げるために巻き返すことができるだろうか?