米国史上最悪の銃乱射事件が起きたラスベガス。降り注ぐ銃弾から逃げ惑う人々の映像が、日本でも毎日のように報道されている。

事件当時、被害者を救出しようと、いち早く行動を起こした男性に称賛の声が寄せられている。

イラクにも赴いた元兵士、テイラー・ウィンストンさんである。

トラックを拝借しけが人を病院へ

日曜日の夜、野外コンサート会場に集う人々に向け、連続して銃弾が撃ち込まれるのを目撃したテイラーさん。目の前で銃弾が飛び交い人々が倒れていった。

足が自然に動いたのだろう。テイラーさんは、会場近くにキーを挿したまま止まっていた1台のトラックを拝借。

未だ銃撃は続いていたが、安全な場所までけが人を運び、一刻の猶予もない重傷者を病院まで送ったという。

事件直後でまだ救急車も到着しておらず、彼は現場と病院の間を2往復し、30人ほどの重傷者をER(救急救命)まで運んだ。

中には、既に息をしているのかわからない人もいたが、兵士時代に培った救命措置を行い、懸命に救助活動を続けた。

車を持ち主に返却

トラックは急場をしのぐために借りただけなので、テイラーさんは、もちろん持ち主にきちんと返却するつもりでいる。

凄惨な事件から3日後、テイラーさんはトラックの持ち主とこの様なやり取りを交わした。

creepycatpms/Imgur

持ち主:「トラックの鍵は君が持っているんだって?別に文句を言いたいわけじゃないよ。もう過ぎたことだし。君が運んだ人たちはどうしているのだろう」

テイラーさん:「あなたのトラックのおかげで、30人もの重症者を病院まで運ぶことができました。勝手に車を拝借したこと、車内を汚してしまったことをお詫びします。鍵はいつお返ししましょうか?」

これは「トラックの持ち主がFacebookで公開したやり取り」として、Imgurに投稿されたものである。

同投稿の閲覧数は16万回を超え、「めちゃくちゃだけど、彼は良いことをした」「理由が理由だから車を盗まれても文句は言えまい」「陰ながら活躍したヒーローがいたんだな」「私なら喜んでトラックを貸したよ」といった称賛の声が寄せられている。