【コラム】負傷者続出のイタリア代表…期待がかかるのは新戦力と絶好調FW

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 いよいよ来年に迫ったロシア・ワールドカップの欧州予選もあと2試合となった。グループGのイタリアは現在2位で、このままなら本大会出場決定は11月9日と14日に行われるプレーオフまでもつれ込む。0−3とスペインに惨敗したこともありFIFAランキングは17位に下がっており、6日のマケドニア代表戦と9日のアルバニア代表戦に連勝し、何とか12位程度まで順位を上げたいものだ。

 しかし、代表にショックなニュースが飛び込んできた。FWアンドレア・ベロッティ(トリノ)が10月1日のヴェローナ戦で負傷退場。2日にローマで診察を受けたところ、右ひざ側副じん帯の損傷で全治4週間と公式発表された。トリノにとってはもちろんだが、代表にとっても大きな痛手で、大一番となるプレーオフの2試合に間に合うかどうかというところだ。それに加えて、今回のアッズーリは中盤の常連組が揃って“欠席”する。

 マルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)が屈曲筋の浮腫でアウト。軸となるベテランのダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)はここ1年ほど悩まされている半月板の問題で招集外となった。今年のサンマリノ戦でA代表デビューした期待の若手、ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)もふくらはぎ痛で見送られた。この他、クラウディオ・マルキージオ(ユヴェントス)やリッカルド・モントリーヴォ(ミラン)もメンバーに入っていない。

 そこで、ジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督が初招集したのが、ニコロ・バレッラ(カリアリ)、ブライアン・クリスタンテ(アタランタ)、そしてロベルト・イングレーゼ(キエーヴォ)だ。同監督が今回採用するフォーメーションは「3−4−3」、もしくは「3−4−1−2」ではないかとみられる。中盤の4人はマルコ・パローロ(ラツィオ)、サイドのダビデ・ザッパコスタ(チェルシー)を軸に、バレッラにもチャンスがあるかもしれない。昨シーズンはカリアリで28試合に出場し、今シーズンも「4−3−1−2」で左サイドハーフのレギュラーを務めている。まだ20歳の選手だ。

 また、イングレーゼも注目されているプレーヤーで、ペスカーラやカルビなどセリエC1、セリエBで過ごしたシーズンが多かったが、昨シーズン、キエーヴォでセリエAデビューを果たし、34試合出場10得点と開花した。今シーズンもすでに2ゴールを挙げている。

 25人の招集メンバーの中で、ポジティブな存在がFWチーロ・インモービレ(ラツィオ)だ。プレシーズンマッチからのゴールラッシュはシーズン開幕後も続いており、セリエA7試合で9ゴールと得点王ランキング2位につけている。3日にフィレンツェ郊外の合宿地、コヴェルチャーノで会見したチームメイトのパローロも「彼は最強だ。最良の時期を迎えている。ゴール力の高さは素晴らしい」とべた褒めだった。

 6日のマケドニア戦が行われるのは、ヴェントゥーラ監督が2011−12シーズンから15−16シーズンまで指揮した“トーロ(牛の意味でトリノの愛称)”のホームグラウンドだ。指揮官は、古巣のサポーターと教え子ベロッティのためにも勝利を飾りたいことだろう。

文=赤星敬子