ニュージーランド戦での先発の可能性が高まった小林。果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 10月6日に豊田スタジアムで行なわれるニュージーランド戦で、小林祐希がテストされる可能性が高まった。
 
 同4日に豊田スタジアムで冒頭15分以外を非公開とされた練習。同戦を想定したゲーム形式で、途中から主力組のトップ下に入ったという。所属クラブのヘーレンフェーンで任せられているのはボランチで、どちらかと言えばバランスを見て動く役割を担っている。そのため、ゴール近くでプレーすることは少なくなったが、本来の持ち味はドリブルや多彩なパスワーク、自らゴールにも絡んでいける攻撃センスにある。今回は久々に攻撃面での貢献を期待されるトップ下で、そのポテンシャルを十分に発揮できる状況が整いそうだ。
 
 さらに今回はロシア・ワールドカップ出場を決め、初めて招集された日本代表合宿。残り8か月間でメンバー入りを確実にし、代表での地位を上げていくためにはこのチャンスを逃す手はない。
 
 たびたび「ビッグマウス」と囁かれるほど大きな目標を口にし、自らを鼓舞させるタイプで、さぞかし肩と言葉に力が入るだろうと思われたが、小林の口から出てきた言葉は、冷静で戦略的だった。
 
「点とかアシストとか求めすぎてもチームとして勝たないと意味がない。チームの中でどう生きるか、生かされるか」
 
「チームではペナ(ルティエリア)の中には入らず、後ろのセカンドボールに対応することが多い。けど、(日本代表では)ペナに入っていくチャンスがあるかもしれない。ゴール前に入っていく時、セカンドボールを待つ時、みんなの息遣いや表情を見ながらプレーできればいい」
 
 ニュージーランド戦、ハイチ戦の2試合でつける背番号は17番に決まった。状態を考慮し、今回の代表合宿では選外となった長谷部誠がつける番号。磐田時代につけ、尊敬する選手「本田圭佑」が日本代表で背負ってきた4番を与えられることを有力視していたメディアから、「4番」について質問が飛んだ。
 
「俺は本田の後継者でも、長谷部の後継者でもない。俺は小林祐希。俺は俺らしくやりたい」
 
 周囲から見れば、またもや「ビッグマウス」の一面が顔を覗かせたと思われるかもしれないが、小林にはオランダで得た経験と実績に裏打ちされた自信があるのだろう。過去のやんちゃなイメージを払拭するほど落ち着いた口調で、はっきりと「俺は俺」と発信した。天才と呼ばれたレフティがニュージーランド戦、ハイチ戦で日本代表の勢力図をドラスティックに塗り替えるかもしれない。