カンボジアの首都プノンペンで記者会見に臨む最大野党・救国党の幹部ら(2017年9月25日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】カンボジアでは過去1か月で野党国会議員の半数近くが、政府の厳しい締め付けを避けるために国外に逃れた。野党・カンボジア救国党(CNRP)の国会議員が4日、明らかにした。

 カンボジア政府は来年の国政選挙での戦いを前に、裁判を武器にして救国党に打撃を与えてきた。32年にわたり政権を握っているフン・セン(Hun Sen)首相にとって、救国党は唯一の現実的な障害だが、この大量出国により、同党の先行きは一層危ういものとなっている。

 同首相は来年の選挙を前に反対派を締め付けており、自身を批判する人々を正当性の疑わしい裁判によって排除していると非難されている。

 先月になって取り締まりが強化された。救国党のケム・ソカ(Kem Sokha)党首が国家反逆罪で地方の刑務所に投獄されたことで衝撃が広がり、追い詰められた反対派の間に恐怖が広がった。

 救国党の国会議員、マオ・モニワン(Mao Monyvann)氏によれば、同党の国会議員55人のうち、先月以降、国外に逃れた議員は20人を超えている。

 フン・セン首相は2013年に行われた前回の国政選挙で支持を減らして以降、政界をはじめとする反対派の批判を封じる動きを見せてきた。ケム・ソカ氏の前任の救国党党首だったサム・レンシー(Sam Rainsy)氏も、複数の有罪判決を逃れるために国外逃亡を余儀なくされている。同氏は一連の判決について、政治的動機によるものだと主張している。
【翻訳編集】AFPBB News