自分がうまく出せない… 頑張る女性にこそ必要な「魅力」って?

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「やりたいことがあるのに、最初の一歩が踏み出せない」「キャリアアップしたいのに、どうしたらいいのか分からない」。女性達が抱える、このような悩みのうち、なんと9割は「自信のなさ」が原因。エグゼクティブコーチや女性のキャリア支援事業で活躍している池原真佐子さんは、そう指摘しています。

自信のなさを克服し、夢を叶えながら自分らしく生きていくためには、戦略的に“魅力”を身につけることが必要。池原さんの考え方が詰まった新刊『自信と望むキャリアを手に入れる 魅力の正体』(大和書房)から、“魅力”について考えてみました。

「魅力」は夢を叶えるためのスキル

社会が早いスピードで変化し、生き方、働き方も多様化しているこの時代。私達が磨いていかなければいけないのは、どんな時でもサバイバルしていけるという「自信」と、周囲の人を巻き込む「魅力」だと池原さんは断言します。

魅力を身につけるというと、”誰かに気に入られるように女子力を上げる“ということだと思われがち。けれども、ここで語られている魅力とは、他人の価値観の上に成り立つものではありません。魅力を身につけるとは、自分自身が生まれ持った資質を長所も短所も合わせて一つずつ拾い上げ、一番輝いて見えるように光を当てていくこと。自分を深く掘り下げる作業は大変ですが、これは夢を形にするために必要なスキル。なぜなら、コンプレックスさえも魅力に変え、自分に自信を持つことができれば、その自信を原動力にして新たな道を切り開くことができるからです。

ビジネスウーマンにとっての「魅力」とは?

では、働く女性が身につけるべき魅力とは何なのでしょうか?

池原さんは、まずビジネスパーソンとしての土台が不可欠だと言います。つまり、現在のキャリアにおける専門的知識をきちんと持っていること、感情のコントロールができることなど、ある程度の経験を積んだ社会人として欠かせない資質です。

その土台の上に、「外見、しぐさ、オーラ」という3分野における魅力を挙げています。例えば、外見については「ファッションを通じて、自分が周囲からどんなイメージを持たれているかを理解している」、しぐさについては「無意識に行ってしまう自分のしぐさを理解している」、オーラについては「周りに影響を与える立場や知識を持っている」など、たくさんの項目があるので、気になる人は本書をチェックしてみて下さい。池原さんいわく、この3分野の魅力は後天的に身につけられる、とのこと。そう言われると希望が見えてきますね。

自分らしい魅力を身につけるためのワーク

池原さんが提唱しているワークに興味深いものがあるので、簡単に紹介しましょう。3人以上(できれば自分のことをよく知らない人も含めて)で集まった時に、トライしてみて下さい。

1.  あなたの第1印象を聞く。
2. あなたが打ち込んでいる仕事やビジョンについて話す。
3. 改めて、あなたのイメージを聞く。

1はあなたの見た目の印象です。3は、2で仕事やビジョンを知った上での、あなたの印象です。

いかがでしょうか。「今のファッションでは、本当の自分が周囲に伝わっていない」などという現実が見えてくるかもしれないし、コンプレックスを直視する場面も出てくるかもしれません。けれども、きっと「こうすれば、望むイメージに自分を近づけられるのではないか?」「こうすれば、コンプレックスを魅力に変えられるのではないか?」というアイデアも出てくるはず。その中から、あなたが納得したものを実践していけばいい、と池原さんは薦めています。

「魅力資産」という考え方

こうして身につけていく魅力は誰にも奪われることのない自分だけの資産、つまり「魅力資産」であって、前に進むための原動力になります。しかも、この資産は年齢を重ねるにつれて価値を増していくものです。

もちろん、魅力的であることと、完璧であることは同義ではありません。不完全さがあるからこそ、同じように不完全さを抱える他者とも出会うし、他者の弱さに寛容になれる面もあります。弱みをユーモアでカバーしている女性も、とっても魅力的ですよね。肩ヒジ張らず、今持っている自分らしさを大切にしながら、もっと力強く進んでいくことができる!

池原さんの言葉からは、悩みつつも進もうとしているすべての女性達へのエールが伝わってきました。

 

ライター:棚澤明子
出典:『自信と望むキャリアを手に入れる 魅力の正体』(大和書房)
著者:池原真佐子
株式会社MANABICIA代表。早稲田大学大学院で成人教育を研究した後、PR会社を経て、国際教育のNPOで異文化教育プログラムの海外教育研修の企画に従事。コンサルティング会社に転職し、国内外のコンサルタントの育成、教育体系整備に携わる。同時に、INSEADのExecutive Master in Consulting and Coaching for Changeにてコーチング、臨床組織心理学の修士号取得。その後、MANABICIA設立、エグゼクティブコーチング、働く女性のキャリア支援を行う。夫が海外赴任中のため、1歳男子をワンオペで育児中。