筋肉質なお腹より魅力的⁉ 女性らしい溝「アブクラックス」とは?

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アブクラックスっていったい何?

トレ女のあなたは、どんなお腹してますか?今、世界のトレンドは「アブクラックス・ボディ」です。女性のお腹をしなやかに見せる、すっと入った縦ライン。腹筋の中心線「白線」の別名が「アブクラックス」なのです。

ところで、アブクラックスっていったい何でしょう?答えは筋肉ではなく、筋肉を包む複合組織のことで、本来誰しもが持っているものです。

「アブクラックス」という言葉は、解剖学の英単語で「腹部」を意味する“abdomen”の“ab”と、「割れ目」や「溝」を意味する”clack”を組み合わせて作られた造語です。また、筋肉ではなく「白線」と呼ばれる筋肉を包むための結合組織で、外腹斜筋や内腹斜筋、腹横筋それぞれの腱がつながり、最終的に白線に集まっています。

これに対し、いわゆる「シックスパック」は八つある腹直筋の中でも際立って見える六つの筋肉そのもの。そのため「シックスパック」を作るには、インナーユニットを機能させた上で、腹直筋自体を大きくしなくてはいけない(筋肥大)ため、腹直筋のトレーニングが必要になってきます。

アブクラックス作りは本来の魅力を引き出す

「アブクラックス」を目指そうとするなら、腹直筋の筋肥大はそこまで必要がなく、インナーユニットが機能することを優先させるほうが重要になってきます。この「溝」は、もともと誰しもに生まれもって備わっているもの。さらに「腹筋がたくさん見える人と、溝がはっきり見えやすい人の違いは遺伝」だと、最近の研究では言われています。女性の場合は体脂肪が18%くらいになってくるとうっすらと見えてきます。そして15%くらいまで体脂肪が落ちてくると「シックスパック」が表れてきます。

とはいえ、体脂肪をそれらの値まで落とせばよいということではなく、全体の筋肉を整えることによって出てくるので「そこから先は遺伝」ということになります。

だからといって、がっかりしなくて大丈夫!「溝をつける」というよりは、「本来持っているものをいかに引き出すか」ということになってくるのです。

アブクラックスを手に入れたいなら、段階を一つひとつ踏んで、トレーニングを始められる状態を作っていくこと。ぜひ結果を出せるトレーニングへつなげましょう!

 

ライター:幸雅子
出典元:『YOLO.style Vol.1』「YOLO GirlsのためのSPORTS MEDICAL」
監修:織田亮介(健腸整骨院院長。治療家セミナー団体TREAT代表。)