オフスタイルに最適なベルトと服の合わせ方は?【男をワンランク上げる小物】

写真拡大 (全9枚)

平日のスーツスタイルで使用しているベルトを、オフでも使用していませんか? どんなにブランドものの上質なベルトでも、スーツに使用するベルトとカジュアルに使えるベルトは別物です。大人のオフスタイルを演出する定番小物だからこそ、こだわって選び、身につけるときのポイントを覚えておきたいトコロ。プロのスタイリストに、オフの日に使いやすい「最強の1本」を紹介してもらいました。

教えてくれたのは、スタイリストの大山旬さん。アパレル販売員、キャリアカウンセラーを経て、2009年に独立。経営者や専門家、一般個人まで、スタイリング実績は3000名以上! 男性向けファッション書籍の執筆や、オンラインスクールなども手がけています。

▲スタイリストの大山旬さん。オーソドックスで日常に取り入れやすいアイテムを提案してくれた

ベルトは脇役と思われがちで、あまり見られることもないと、つい手を抜いてしまうアイテム。見えないところに気を抜かないのが、大人の男のたしなみです。大山さんが男性にオススメするのは“濃いブラウンの革メッシュベルト”。これ1本あれば、プライベートからビジネスシーンまで、オールマイティに活躍するのだそう!

──早速ですが、なぜ普通のベルトではなくメッシュベルトなんでしょうか?

大山さん(以下、敬称略):男性が持っているボトムスは、大体ブルージーンズやベージュのチノパンが多いです。あとはブラックデニムやホワイトジーンズ、仕事だとグレーのスラックスなんかを履く方も多いと思います。そういった“今持っているボトムス”との相性を考えたとき、ボトムスを選ばずに使えるベルトが一番いいと思うんです。

スーツのベルトをカジュアルな服に使いまわしている人も多いのではないでしょうか? 革で小綺麗さもありながら、ほんのりカジュアル感も漂う。メッシュベルトが1本あれば、大方のボトムスにハマりがいいんです。

──メッシュベルトと言っても、さまざまなタイプのものがありますよね。色味や太さでオススメはありますか?

大山:太さは3cm前後がいいですね。太すぎず、細すぎないものが使い易いと思います。色味は“濃いブラウン”がオススメです。色が明るすぎると着こなしの中で浮いてしまい、履くボトムスを選んでしまいます。流行にも左右されず、定番としてあるものなので、1本用意しておくと重宝しますよ。

実際に、男性の定番ボトムスと合わせてみました。

▲ブルージーンズとの組み合わせ。カジュアルに見えるジーンズに、上品さがプラスされる

▲ベージュのチノパンとの相性もGOOD

大山:メッシュベルトなら、ジャケパンのときにも使えます。例えば、ネイビーのジャケットにグレーのパンツというビジネスカジュアルとも相性が良いですよ。

▲グレーのパンツと組み合わせ。ビジネスカジュアルにも対応できるのが嬉しい

どれも相性抜群! 仕事にもプライベートにも使える、メッシュベルトの万能さがわかります。

次は、選ぶときのポイントや価格の目安、オススメのブランドについてもお聞きしました。

▲ホワイトハウスコックスのメッシュベルト。目がしっかり編まれていて、革が心地よく馴染む

──買うときは“本革”を選ぶ、というのもポイントなんですよね?

大山:そうですね。安いものだと使っていくうちに劣化してしまいますが、本革だと持ちもよく、いい意味で味が出てくるのでオススメです。

──本革だと少しお値段は張りますよね。価格の目安はどれくらいでしょうか?

大山:1万円前後のものを選べば、失敗は少ないと思います。少し高いと感じるかもしれませんが、長く使うものはある程度高いものを選んだ方がいいですね。しかも、メッシュベルトならボトムスも選びませんので。

使用頻度にもよりますが、ベルトなら基本的に3〜5年くらいは使えます。安いものを頻繁に買い換えるよりも、イイものを長く使う方が、結果的にコストパフォーマンスが良かったりするものです。

──値段よりも質が大切なんですね。実際に、どんなところで買ったらハズしにくいですか? 大山さんのオススメのブランドがあれば、教えてほしいです。

大山:革製品専門のブランドで買うか、もしくはユナイテッド アローズやトゥモローランドなど、セレクトショップがオリジナルでつくっているものを選んでみてください。セレクトショップなら、大体1万2000〜1万3000円くらいで買えると思います。

オススメは、ホワイトハウスコックスです。ホワイトハウスコックスは、もともと馬具をつくっていた、100年以上続く老舗のブランドです。あとは、J&Mデヴィッドソンですね。こちらは、女性物のバッグなんかも扱っているブランドです。どちらも値段は張りますが、長く使えますし、使っていくとだんだん “くたっ”とこなれた感じが出てきて、かえってカッコイイ感じになりますよ。

▲こちらも名品、J&Mデヴィッドソンのメッシュベルト。大人の男性に相応しい、上質な雰囲気が漂う

──ベルトのバックルは、どんな色味がオススメですか?

大山:色味はシルバー系のものを選んでください。ゴールドだと、コーディネートによっては少し浮いてしまいますし、いやらしい感じも多少してしまいます。

──他にもベルト選びで気をつけるポイントがあれば教えてください。

大山:まず、長さですね。ベルトにも30インチ、32インチなどサイズがあり、一律じゃなかったりしますから、自分のウエストに合わせてジャストサイズを選びましょう。またメッシュベルトは穴がないので、ある程度調整はできてしまうのですが、巻き終わったときに“最初のベルトループにもう一度軽く入るくらいの長さ”がベストです。革は使っていくうちに若干伸びるので、それも考慮して、あまり長すぎるものは買わない方がいいかなと思います。

▲最初のベルトループから少しベルトが出た状態がベスト。“長すぎず・短すぎず”を意識したい

──革製品なので、やっぱりお手入れも必要なんでしょうか?

大山:そんなに頻繁にやらなくても大丈夫ですよ。やらないよりはやった方がいい、という感じです。デリケートクリームという、レザー系製品のお手入れに使うクリームがあるので、それをブラシに軽くつけて、薄く伸ばしたあと、乾いた布などで馴染ませてください。半年から1年に一度くらいお手入れしてあげると、また持ちも変わってきますよ。

▲クリーム自体は1000〜1300円ほどで購入可能。靴やソファなど、他のレザー製品にも使えるので、ひとつ持っていると便利

つい適当に選んでしまいがちなベルトですが、選び方を少し工夫するだけで“長く使える” “使い勝手がいい”しかも“ちゃんとして見える”と、メリット満載! これから新しいベルトを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

(取材・文/浅野 智恵美)


あさのちえみ/ライター

ウェブ制作会社にて、ディレクター及びライターを経験後、フリーランスに。コンテンツ企画を得意としています。趣味はフェス・ライブ参戦とヘアカラー。知らない道を歩くのが大好きです。