野生のネコ科動物の保護活動を行う団体Pantheraが、とんでもなく貴重で、とんでもなくかわいらしい野生動物の姿を、初めて捉えることに成功した。

まだ幼い野生のスナネコ

その姿がこちらだ。

かわいらしいこの子ネコは「スナネコ」の赤ちゃん。深夜2時に北アフリカの砂漠で撮影された。

撮影したPanthera Franceのグレゴリー・ブレトンさんによると、恐らく生後6〜8週間だというスナネコの赤ちゃんたち。近くには親ネコとみられる個体もおり、警戒していたという。

とっても貴重な姿

IUCNのレッドリストでは、2016年に準絶滅危惧種から経度懸念(Least Concern)に指定されたスナネコ。絶滅の恐れはないものの、その姿を見るのは非常に難しいそうだ。

夜行性であることや砂漠に溶け込む毛皮であることに加え、その場にいた痕跡を残さないため追跡できず、鳴き声も静かなため発見が難しいのだという。

運転手は砂漠で生まれ育ち砂漠を知り尽くした地元住民だったが、スナネコの姿は見たことがなかったらしい。

ブレトンさんいわく「アフリカ地域で野生のスナネコの子どもが撮影されたのは恐らく初めて」。

1週間で34万回再生

幼いスナネコの姿をおさめた動画は、PantheraのFacebookに9月26日に投稿されると、1週間ほどで34万回以上も再生。1万人以上がリアクションし、6000件を超えるシェアを受けた。

「よくやった」「かわいらしい」「月曜日にこれが見られてよかった」といったコメントが寄せられている。

一方で「そっとしておこうじゃないか」「スナネコには人間が怖いということを分かってほしい。Pantheraみたいなヒトばかりじゃないからね」「動物園に捕まえさせないで」という意見もあり、かわいらしい姿が広く知られたことを心配する声も少なくはない。

4年間の調査が実を結んだ

北アフリカのサハラ砂漠でスナネコの研究が始まったのは2013年。モロッコでの目撃情報が多いことに着目したブレトンさんが同地を訪れ、9日目にして子ネコたちと出会うことができたのだという。

現在までに29匹のスナネコと出会い、そのうちの13匹に調査用のカラーを付けることに成功した。

そのうちの1匹は子ネコたちの母ネコと思われる個体で、うまくいけば今まで明らかにはなっていなかった、繁殖のサイクルなどが明らかになるのではないかと期待されている。

ブレトンさんは、スナネコを守ることにつながると信じ、今後も調査を続けていくという。