川島永嗣、34歳の今も「成長期」 川口や楢崎も未踏…初のW杯3大会連続正GK出場へ

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川島はW杯2大会連続出場、日本サッカー史上初の3大会連続正GK出場なるか

 日本代表GK川島永嗣(メス)は、サッカー日本代表史の中で前人未到となるワールドカップ(W杯)3大会連続正GKとしての出場に向けて「1日で変わるのがサッカーの世界」と危機感を口にする。

 そして、ベテラン選手たちがメンバー外となるなか「成長期だとしか思っていない」とプライドを垣間見せた。

 川島は今季メスでローテーション起用の一角となり、先月中旬には内転筋の負傷が伝えられたが「状態は大丈夫」と不安がないことを強調している。

 次のロシア大会が、1998年のフランス大会から6大会連続W杯出場となる日本代表チームは、GK川口能活が98年と06年、GK楢崎正剛が02年の守護神を務め、川島は10年と14年の2大会連続で正GKを務めた。5大会でわずか3人しかそのピッチに名を連ねておらず、さらに3大会連続で務めた選手はかつて一人もいない。川口、楢崎といった日本代表の顔とも言えた存在ですら未踏の領域に、川島はリーチを掛けている。

 それでも川島は「自分が(川口)能活さんや、ナラさん(楢崎)を越えたとは全く思っていない。やっと出会った頃のナラさんに近づいてきたんじゃないかと思えるくらいなので」と話す。そのうえで「自分の中で、何か今までのGKがやったことがないようなことをしてやろうとは思っていない。そういう延長線上に自分があればいいと思う」と、地に足をつけた着実なゴールキーピングを極めたいという姿勢を見せた。

「自分が抜かれる可能性はある」と危機感

 今回の代表メンバーでは、FW本田圭佑(パチューカ)やFW岡崎慎司(レスター)となど、これまでの中心的な存在だったベテランが外れたことが話題になっている。川島もそういった年代に足を踏み入れている選手であり、「自分が(他のGKに)抜かれる可能性はある。実際に本大会で誰がピッチに立っているかは分からないし、1日で変わるのがサッカーの世界。だからアピールをしていくしかないし、一人一人のそういう気持ちが代表チームを強くする」と、危機感は常に心に秘めていると話す。

 1983年3月生まれの川島は現在34歳。来年の本大会は35歳で迎えることになる。サッカーの中でGKは息が長いポジションとされるが、瞬発力などに不安を抱え始めておかしくない年齢だ。しかし、川島はそのことについて「成長期だとしか思っていない」と語る。

 ロシア大会に向けた最終予選では、前半の5試合でメンバー外となりながら、後半5試合では正GKとしてチームを本大会に導いた。川島が3大会連続で正GKの座を勝ち取った時には、日本サッカー史における最高のGKとして名前を残すことになる。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images