▽4日にユアテックスタジアム仙台で行われた2017JリーグYBCルヴァンカップ準決勝第1戦のベガルタ仙台vs川崎フロンターレは、3-2で仙台が勝利した。

▽準々決勝で鹿島アントラーズを2戦合計5-4で下し、クラブ史上初のベスト4入りを果たした仙台と、FC東京を2戦合計7-1で下した川崎Fが準決勝で激突した。直近の明治安田生命J1リーグ第28節の浦和レッズ戦を2-3で敗れた仙台は、その一戦から先発メンバーを4人変更。平岡と梁勇基、野津田、古林に代えて蜂須賀と西村、石原、クリスランを起用した。

▽一方、第28節のセレッソ大阪戦を5-1で大勝し、リーグ戦9試合無敗を継続している川崎Fはその一戦から先発メンバーを1人のみ変更。日本代表に招集された車屋に代えて板倉を起用した。また、システムは[3-4-2-1]を採用した。

▽初の決勝進出を目指す仙台と8大会ぶりの決勝進出を目指す川崎Fの一戦。試合は、立ち上がりからホームの仙台が川崎Fを押し込む。3分、ボックス右手前から石原がシュート。これはうまく当たらなかったが、ボックス内で収めた西村がボックス中央やや左に落とし、クリスランがフリーでシュートを放つも、ミートしきれずボールはゴール左へと逸れた。さらに9分、ボックス付近右で奥埜がセカンドボールを拾い、中央に流すと西村がボックス内へ侵攻してシュート。しかし、GKチョン・ソンリョンの好守に阻まれた。

▽立ち上がりを経過しても試合を優位に進めるのは仙台。22分、三田の左CKがニアサイドの混戦からファーサイドに抜け、蜂須賀が頭で合わせるも、GKチョン・ソンリョンの正面に飛んでしまう。それでも攻勢を続ける仙台は、積極的なプレスから先制点を奪う。24分、敵陣中央でエドゥアルド・ネットからボールを奪った奥埜のパスを受けた西村がボックス右にスルーパス。走り込んだ石原が右足を振り抜いてゴール左隅へと流し込んだ。

▽先制点を奪った仙台だったが、29分にアクシデント。椎橋が左太ももを痛め、平岡との負傷交代を余儀なくされる。すると、この事態にも動じない仙台に追加点が生まれる。33分、右サイドで巧みなパス回しからボックス右へ侵攻。抜け出した蜂須賀が右足でシュートを放つと、ゴール前に走り込んでいたクリスランが押し込んだ。

▽リードを2点に広げられた川崎Fは、普段とは違う3バックシステムを採用した影響か全くリズムを掴めない。対する仙台は45分、GKチョン・ソンリョンからのフィードを自陣中央で大岩がヘディングで前線に跳ね返す。これがエドゥアルド・ネットと谷口のお見合いを誘い、谷口の処理ミスを見逃さなかったクリスランがボックス内へ一気に侵攻すると、GKチョン・ソンリョンに倒される。このPKをクリスラン自らが沈めて前半だけで3-0にする。

▽後半に入っても果敢に川崎Fゴールへと迫る仙台。対する川崎Fは時間の経過とともにボールを保持し始めるが、出足の速い仙台のチェックに苦しみ、相手ディフェンスを崩しきることができない。

▽後半の立ち上がりを過ぎると、ここまで順調な試合運びを見せる仙台にまたもやアクシデントが起こる。クリスランが座り込み、負傷交代。この事態に仙台は、特別指定選手であるユニバーシアード日本代表FWジャーメイン良を投入する。ジャーメイン良はこれが公式戦デビューとなった。

▽すると、ここまで苦しい展開が続く川崎Fが1点を返す。72分、中村からの左CKをニアサイドに走り込んだ奈良がヘディングシュート。これがゴール右隅へと突き刺さった。

▽貴重なアウェイゴールを奪われた仙台に直後、追い打ちがかかる。74分、空中戦の際にエドゥアルド・ネットに後方から競り合った石原がこの日2枚目のイエローカードで退場。数的不利となり、少々嫌なムードが漂う。

▽せめてもう1点が欲しい川崎Fは87分、ボックス右外で中村がパスを受けると右足でクロスを供給。ボックス中央に飛び込んだ小林が頭で合わせたが、バーに嫌われてしまう。それでも後半アディショナルタイム4分、ボックス左手前から家長が右足でクロスを送る。ファーサイドの小林の折り返しを途中出場の知念が頭で押し込み、1点差に詰め寄って試合終了。仙台が前半の3ゴールを守りきって先勝した。