オーストラリア・シドニーの繁華街で、業界団体が披露した羊を見物する中国人観光客(2016年5月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストラリアで中国へ輸出される予定だった最高級のウールが盗まれ、低品質なものにすり替えられる事件が多発していることを受け、豪警察当局は4日、捜査を進めていることを明らかにした。今回の事件について同国では、業界の評判を脅かしかねないとして懸念する声が上がっている。

 オーストラリアは最高級ウールの生産量だけでなく、あらゆるランクのウールにおいて質、量ともに世界一の生産国となっている一方、中国はウールの需要において世界の主要な地位にある。

 ビクトリア(Victoria)州警察によると、5月からウールのすり替え事件が多発。メルボルン(Melbourne)では梱包(こんぽう)されたウールが低品質ものにすり替えられていたとの訴えが複数寄せられているという。

 刑事のジェイミー・テンプルトン(Jamie Templeton)氏は、この詐欺事件が「極めて」深刻に受け止められていると述べ、「これは盗まれたウールの総額だけではなく、オーストラリアの輸出産業に与えかねない被害も問題だ」と指摘した。

 同国から輸出されるウールの75%が中国向けとされており、オーストラリアのウール販売者組合は、中国における豪産ウールの品質に対する見方に影響があるのではないかと懸念している。
【翻訳編集】AFPBB News