▽ルヴァンカップ準決勝第1戦が4日に2会場で開催される。ヤンマースタジアム長居では、セレッソ大阪とガンバ大阪の大阪勢同士が決勝進出を懸けて激突する。

◆今季リーグ戦はG大阪に軍配

▽今シーズンの両者は、既にJ1リーグで2度対戦。C大阪がJ1リーグに復帰したことで3年ぶりに復活した大阪ダービーは、1勝1分けでG大阪に軍配が上がっている。4万人越えの観客を集めたヤンマースタジアム長居でのシーズンの1stマッチは、C大阪の1点リードで迎えた後半アディショナルタイムにG大阪が執念で追いつき、2-2のドロー。続く3万人の観客を募った市立吹田サッカースタジアムでは、先制を許したG大阪が、この試合でデビューを果たしたファン・ウィジョ、DF三浦弦太、アデミウソンのゴールにより、逆転勝利を収めた。

◆勤続疲労が否めず〜セレッソ大阪〜

▽調子は下降気味だ。逆転負けした明治安田生命J1リーグ第21節の清水エスパルス戦以降は、1勝1分け5敗。さらに、現在はシーズン初の3連敗と、ここにきてチーム全体に勤続疲労による不安材料は多い。だが、ルヴァンカップでの戦いだけに目を向ければ、リーグ戦と異なる若手主体のメンバーでグループBを2位通過。今大会から新設されたプレーオフステージで北海道コンサドーレ札幌を退けると、準々決勝で前回王者の浦和レッズをアウェイゴール差で打ち破り、初制覇に歩みを進めている。この準決勝ではGKキム・ジンヒョンやMF山口蛍、FW杉本健勇を代表合流で欠く苦しい状況だが、若手を含めた総力戦でクラブ初タイトルへの挑戦権を掴み取りたいところだ。

◆空回り&苦しい台所事情〜ガンバ大阪〜

▽対するG大阪も、良い状況とは言い難い。直近のリーグ戦は4試合未勝利。既にJ1リーグ、天皇杯での優勝の可能性が消滅しており、タイトルを目指せるのはこのルヴァンカップしかない。だが、現在は、GK東口順昭、MF井手口陽介、MF倉田秋、DFオ・ジェソク、FWファン・ウィジョが代表に合流している上、DFファビオ、DF金正也、MF藤本淳吾、FWアデミウソンが負傷離脱中。さらに、長谷川健太監督の今シーズン限りでの退任が発表されて以降は、公式戦5試合勝ちなしで空回りしている感が否めず、ポジティブな要素を見つけるのが難しい状況だ。とはいえ、Jリーグ2位の9個ものタイトルを獲得してきたG大阪は、常勝を義務付けられるクラブ。タイトルが懸かった一戦を目の前にして、士気が上がらないわけがない。チームに根付く経験値と地力でファイナル進出を狙う。

【注目選手】

◆MF清武弘嗣(セレッソ大阪)
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▽C大阪のキープレーヤーは、MF清武弘嗣だ。満を持して古巣C大阪に帰還した清武だが、ここまでは度重なる故障でコンディション調整に苦しみ、期待を裏切る内容に終始している。杉本や山口、キム・ジンヒョンら主力が不在の中で、清武がどれだけパフォーマンスを上げられるか。「セレッソにタイトルを」の思いを強く帰ってきた清武の活躍に注目だ。

◆MF遠藤保仁(ガンバ大阪)
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▽対するG大阪の注目選手は、MF遠藤保仁だ。37歳の稀代のパサーは、井手口ら若手の台頭により、出場機会にバラつきが目立ち始めるなど、長らくチーム内で確立してきた聖域を失いつつある。だが、ピッチに立てば、大黒柱としての存在感や、「ここぞ」という局面でのプレーぶりに変わりはない。このルヴァンカップ準決勝では、上述の通り、チームとして苦しい台所事情での戦いになる。百戦錬磨の遠藤がどれだけ存在が示せるかが4年連続決勝進出のポイントになりそうだ。