3日、韓国メディアによると、北朝鮮が閉鎖された開城工業団地内の工場を極秘で稼働しているとの報道が伝えられた。写真は北朝鮮。

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2017年10月3日、韓国・MBCによると、北朝鮮が閉鎖された開城工業団地内の工場を極秘で稼働しているとの報道が伝えられた。

米国の北朝鮮専門放送局「自由アジア放送」はこのほど、北朝鮮が開城工業団地内にある韓国所有の19の衣類工場を通知なしに稼働していると伝えた。報道によると、北朝鮮当局は軍需産業用電気を特別に供給し、保安対策を徹底している。外からのぞかれたり、明かりが漏れないよう工場には覆いが掛けられているという。工場が稼働し始めたのは約6カ月前とみられている。

これを受け、韓国政府は事実確認を行っている。統一部関係者は「開城工業団地の物品の無断使用は韓国国民の財産を侵害する違法行為」とし、「(報道が)事実なら北朝鮮はすぐに中断しなければならない」と述べた。

一部では、国連の対北朝鮮制裁決議案に繊維製品の輸出の全面禁止が含まれているため、開城工業団地の稼働は一時的なものであるとの分析も出ている。東国大北朝鮮学科のキム・ヨンヒョン教授は「対中国輸出が閉ざされ切羽詰まった状況の中、韓国政府に対する不満を表したものとみられる」と指摘している。

韓国政府は昨年2月、北朝鮮による核・ミサイル開発への制裁措置として、南北経済協力事業の開城工業団地を閉鎖した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「こうなることは分かっていた。工場の中は全てそのままの状態なのに、北朝鮮が利用しないはずがない」「いつものこと。別に驚かない」「北朝鮮にはもともとルールなんてものは存在しない」など報道に納得する声が寄せられている。

また「他人のものをこっそりと使わなければならないほど北朝鮮は切羽詰まっているのか?」と心配する声や、「開城工業団地が朝鮮半島の未来になるように南北が協力してほしい」と願う声も。

一方「そもそもなぜ開城工業団地を造った?提案者を処罰するべきでは?」と訴える声のほか、親北派と言われている文在寅(ムン・ジェイン)大統領に関し「大統領はこんな集団に対話を申し入れているのか?」「なぜ北朝鮮にがつんと言えない?韓国政府は一体、北朝鮮にどんな弱点を握られているんだ?」「半年前は文大統領が就任したころ。北朝鮮は文大統領なら許してくれると思ったのだろう」と指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)