キューバの首都ハバナにある米国大使館(2015年9月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】キューバに駐在する米国の外交官らが音響兵器による攻撃を受けたとされる問題で、米国は3日、キューバ政府が米外交官らを保護する措置を怠ったと非難し、米国駐在のキューバ外交官15人に国外退去命令を出した。キューバ政府は外交官追放は「正当化できない」と反発。両国の対立が深まっている。

 レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は、退去命令を決めた理由は「ウィーン条約(Vienna Convention)の義務に従ってわが国の外交官を保護するための適切な措置を、キューバが講じなかった」ことだと説明。一方で、キューバの首都ハバナ(Havana)に駐在する使節の規模は最小限に縮小するものの、米政府はキューバとの外交関係を維持すると述べた。

 この攻撃をめぐっては、米当局は当初、音響装置のようなものによってひそかに行われたとの見方を表明。被害者は過去数か月間で在ハバナ米大使館の職員少なくとも22人に上り、耳の不調や聴力障害、めまい、頭痛、疲労、認知機能の問題、睡眠障害などの身体的な症状を示している。

 米当局筋が匿名を条件に語ったところよると、退去を命じられたキューバ外交官らは「ペルソナノングラータ(好ましくない人物)」には指定されていない。また、出国には7日の猶予が与えられている。

 キューバのブルノ・ロドリゲス・パリジャ(Bruno Rodriguez Parrilla)外相は米のキューバ外交官国外退去について「正当化できない。根拠がなく、受け入れられない」と激しく非難。正式に抗議する意向を記者団に示した。
【翻訳編集】AFPBB News