出張でしばしば飛行機が遅延することがある。遅延時間が長引くと、なによりも困るのが携帯電話のバッテリー切れだ。空港で充電が可能な場所を探すことも困難を極める。こうした携帯電話の充電設備は、今の中国にとって最も不足している公共設備と言える。

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出張でしばしば飛行機が遅延することがある。遅延時間が長引くと、なによりも困るのが携帯電話のバッテリー切れだろう。また、空港で充電が可能な場所を探すことも困難を極めるので、それによる苛立ちも免れない。(文:陳言。瞭望東方周刊掲載)

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筆者の旅行経験から判断するに、こうした携帯電話の充電設備は、今の中国にとって最も不足している公共設備と言える。

一方、日本の東京の二大空港である羽田空港と成田空港では、出発ロビーだけではなく、トランジットエリアの座席周辺にも、複数の人が同時に充電できる十分な数のポール型電源コンセントが設置されている。そしてこれら充電ポールにはUSBコンセントとAタイプコンセントの両方が設置されている。渋滞回避のため早めに空港に着いた時の待ち時間にも、こうした充電スポットで携帯電話やパソコンの充電をしておくことで、搭乗から着陸、空港から家までの長い道のりを乗り切ることができる。

もし空港のポール型電源コンセントと座席数の割合で指数計算した場合、羽田空港の指数は北京空港の数十倍になるのではないだろうか。また、北京空港ではよく電源コンセントが不安定だったり、USB差し込み口がすでに故障していることなどが多い。一方東京の空港では1度もコンセントの故障に出くわしたことがない。両者を比較すると、明らかに東京の方が、数においても質においても北京を上回っている。

よく日本のサービスは「細やか」だと言われているが、この小さなポール型電源コンセントだけでも、十分にその点を証明できるだろう。細やかさとは、つまり「至れり尽くせり」ということであり、相手のニーズをできる限り満たし、心地よくさせることに尽きる。飛行機が遅延した時、空港に安心して充電できる場所がなかった場合、顧客に対して十分なサービスを提供しているとは言い難い。

またほとんどの場合、「できない」のではなく、「やらない」だけだ。

実際、東京も最初からこのような「細やかな」サービスを提供できていたわけではない。

数年前まで、東京のカフェやレストランではWi-fi設備はほとんど設置されておらず、たまにフリーWi-fiがある店舗でも会員登録が必要で、日本語ができない外国人にとってWi-fiへアクセスすることはとても困難だった。数年前、カフェで携帯電話の充電をしていたらカフェの店主に注意されたことすらあるほどだ。なかには「充電禁止」を意味するコンセントカバーを付けている店もあった。

しかし、最近東京のカフェを利用した時は、基本的にすべての座席に電源コンセントが設置され、客が自由に充電できる環境が整えられていた。

他人のニーズを満たすことを意識するのが最も大切なポイントであり、それがある種の重要な競争力ともなってくる。

北京も今後スピーディにこうしたサービスの考え方や質の両面における向上を実現させ、より暮らしやすい都市になることを願っている。(提供/人民網日本語版・編集TK)