【実験】Wi-Fiのアンテナ本数はホントに多い方が速いの?

写真拡大 (全21枚)

Wi-Fiルーターで価格を明確に分けるのがアンテナ数です。今回は多人数向けと個人向けとでアンテナ数が異なりながら、いずれも高い品質を誇るバッファロー2製品をピックアップ。アンテナ4本と2本とで同時接続した端末との通信にどのような差が現れるのか検証しました。


基本的にはアンテナが多いほど
つなげられる端末が増えるはず


Wi-Fiルーターは通信規格や通信速度など搭載する機能でグレードが存在していますが、中でも重要なのがアンテナ数(ストリーム数)です。Wi-Fiルーターのアンテナ本数は通信できる通路(ストリーム)の数であり、本数が多いほど通路を多く確保して、たくさんの対応端末で通信を利用できるようになります。アンテナ数の多少がWi-Fiルーターの提供できる通信数を決定づけ、複数台接続する際に影響が出てきます。


そこで、再生端末を増やしながら
遅延と通信速度を計測しました


今回のテスト環境は高速インターネット回線NUROを導入した一般家庭。住宅地なので周辺にも普通に電波が飛び交っている環境です。そうした「普通の環境」で、4ストリームルーターと2ストリームルーターにどのような差が生まれるのかをみていきます。検証で用いた無線LANルーターはいずれも好成績の性能、かつ同一メーカーであるこちらの2台。



【4本アンテナ】
バッファロー
WSR-2533DHP
実勢価格:1万2290円



【2本アンテナ】
バッファロー
WSR-1166DHP3
実勢価格:6360円


テストの方法として、最初にネット接続対応の4Kテレビをルーターに接続して4K動画を再生します。その後は、YouTubeを再生したスマホを1台づつ追加していきます。

すべての端末は常時再生を続け、どんどんルータにかかる負荷が大きくなるようにしています。映像の乱れや再生タイムラグなど遅延の有無を確認していき、併せてダウンロード速度を3回計測して平均値を算出しました。


[1台目]4Kテレビのネット再生は
どちらも遅延の発生はなし


4KテレビをWi-Fiでインターネットに接続。そのうえでテレビ内YouTubeアプリを用い4Kコンテンツを再生しました。どちらも1台目なので遅延が発生は見られません。



※検証に使ったのはコチラ
パナソニック
TH-43EX750


【4本アンテナ】


4Kデータでも問題なく再生できます。遅延0%


【2本アンテナ】


同様の手順で4Kコンテンツを再生。遅延0%


[2台目]まだ誤差レベルでしか
違いは出ません


4ストリームルーターには余裕のある2台目。遅延はなく安定していました。速度テストでは回数を追うごとに向上していったのが印象的です。2ストリームルーターでも、さすがに2台目では遅延が発生する余地はないようです。速度テストでは4ストリームルーターと比べるとやや遅めに。



※検証に使ったのはコチラ
2.4Ghz対応
ファーウェイ
P9 lite


【4本アンテナ】


特別な問題もなく安定した動作を示していました。遅延0%


【2本アンテナ】


動画再生では問題なし。速度テストでは差が出ました。遅延0%


[3台目]2アンテナモデルは
12秒の遅れが出ました


4ストリームルーターの通路は4本なのでこの段階でも目に見える遅延はありません。速度テストでは2台目よりも良好な結果に。一方の2ストリームルーターでは、ブロックノイズのように大きく画面が乱れたわけではありませんが遅延が発生。最終的に12秒の大幅な遅れを確認しました。速度テストは好成績です。



※検証に使ったのはコチラ
2.4/5Ghz対応
ファーウェイ
P10 lite


【4本アンテナ】


3台目も遅延は感じられず動画視聴は安定してできます。遅延0%


【2本アンテナ】


速度テストは好成績でも動画再生で遅延を確認。遅延6%


[4台目]2本アンテナモデルも
想像以上に安定してます


内蔵するアンテナと同数となる4台目の動画再生だった4ストリームルーターですが、思いのほか快適で遅延は発生しません。速度テストでは今回の最高値も計測。一方、2ストリームモデルではアンテナ数を超えた接続で、3台目ほどではないものの遅延を確認しました。ただしこちらでもノイズの発生は見られず、思ったより安定しています。



※検証に使ったのはコチラ
2.4Ghz対応
ファーウェイ
nova


【4本アンテナ】


アンテナ数と同じ台数。それでも安定して再生できました。遅延0%


【2本アンテナ】


タイムラグはあってもノイズなどは見られません。遅延1%


[5台目]4本モデルの速度テストで
今回の最速平均値を計測


いよいよアンテナ本数以上の接続台数となった4ストリームルーター。しかし、まったく遅延は見られません。速度テストでは最速平均値。2ストリームルーターは3、4台目より短いながらもタイムラグを確認。遅延が発生していることがわかりました。速度テストは回数を追うごとに早くなり安定傾向です。



※検証に使ったのはコチラ
2.4Ghz対応
ファーウェイ
nova lite


【4本アンテナ】


アンテナ数を超えても最速の平均値を出しました。遅延0%


【2本アンテナ】


通信自体は行われましたがタイムラグは発生しました。遅延1%


[6台目]4本アンテナモデルに
ようやくタイムラグが出ました


最後にiOSデバイスを投入、ここで4ストリームルーターにようやくタイムラグを確認。速度テストでは1回目に5.2Mbpsを記録したため平均値が低下しました。2ストリームルーターは最後まで大きな映像の乱れは見られなかったものの4、5台目以上のタイムラグが発生。速度テストは1回目で健闘するも平均値は最低に。



※検証に使ったのはコチラ
2.4/5GHz対応
アップル
iPhone 6


【4本アンテナ】


6台目にしてようやくわずかな遅延の発生を確認しました。遅延0%


【2本アンテナ】


映像の乱れはなくとも遅延自体は確認できました。遅延2%


速度への影響は小さいので
2本で十分な家庭も多いでしょう


検証の結果から同時接続に関し、確かに4ストリームルーターの方が2ストリームルーターよりも多くの通信数を、より安定して提供することができるといえます。

ただし、速度に関しては誤差のレベルでしか差は表れず、遅延もなぜか3台目のところで大きく遅延が発生しましたが、基本的には体感できるレベルのことは少なく、そこまで多く端末を接続しない環境では、十分だと言えるでしょう。


360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。