日本代表FW乾貴士

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 指揮官が求めるサッカーをピッチ上で表現することは、当然やらなければならない。しかし、プラスアルファで選手一人ひとりが何かをやっていかなければ、FW乾貴士(エイバル)は日本代表が世界を相手にしても勝っていくことはできないと感じているようだ。

 今季、エイバルで3年目を迎えた乾は、開幕7試合連続先発出場を飾るなど、完全なるレギュラーとしてシーズンを過ごしている。しかし、「試合に出れているけど、個人としてもチームとしても結果を残せていない」と語るように、第4節レガネス戦にアシストを記録したものの、第7節終了時点でノーゴール。大量失点が続くチームも第5節から3連敗と調子が上がらず、2勝5敗の勝ち点6で18位に沈んでいる。

「苦しい状況なので辛いし、すごく責任を感じている。何かを変えないといけないと思うし、欠けている部分を自分が補えればいいと思うので頑張っていかないといけない」。しかし、現在は日本代表に合流しており、「今は代表のことを考えたい」と気持ちを切り替えている。

 W杯本大会に向けてリスタートを切る日本代表に招集されたことは「うれしいことだし、光栄なこと」と語りつつ、9か月間続くサバイバルを勝ち抜くためにも「しっかりアピールしたいし、レベルアップしていきたい」と力を込める。「一番求められているプレー」と語る裏に抜ける動きやゴールでチームに貢献しながら、持ち味のボールキープを生かして「逆サイドの(浅野)拓磨や(久保)裕也、FWや同サイドのSBの良いところを出していきたい」とチームメイトを生かそうと考えている。

 そして、バヒド・ハリルホジッチ監督が求めるサッカーを表現しつつ、「それ以上のものを一人ひとりがしっかり出していけるように、チャレンジしないといけない」と6日のニュージーランド戦、10日のハイチ戦への意気込みを示す。「監督から求められていることをやりつつ、プラスアルファで一人ひとりが何かやらないと世界と対戦したときに勝てない」と世界で勝つ抜くことを意識してピッチに立つ。

(取材・文 折戸岳彦)