画像提供:マイナビニュース

写真拡大

ニューテクノロジーがマーケティングに与える影響は非常に速い。Adobe Marketing Cloudをソリューションとして展開するAdobeは、デジタル世界における消費動向を定期的にレポートしている。Adobe Experience Cloud Japan Blogに掲載された4つのトレンドは、米国で9月にオウンドメディアCMO.comに公開されたレポートを纏めたものだが、メディア&エンターテインメント業界での最新の傾向を4つに絞って記している。

1. コンテンツ消費にはスマートフォンが好まれる

Adobe Digital Insightによるとメディア&エンターテインメント業界全体では、前年比5%減のなかスマートフォン経由は8%増。同社では、Google社のAMP(Accelerated Mobile Pages)がモバイル経由の訪問率増加に寄与していると推察している。主要なメディア&エンターテインメント企業サイトの84%がAMP活用を行っている。オープンソースで展開するこのAMPは、日本でもメディアやサービスが参加しており、高速化やアクセス数の増加のための最適化への取り組みが行われている。

また、メディア&エンターテインメントジャンルでは、大多数がアプリではなくサイトでコンテンツを消費しており、アプリケーションを主要な参照先にする消費者は6%に留まっている。ADIディレクターのテイラー シュレイナー(Taylor Schreiner)氏は、この点を重要なポイントとして強調している。

2. 大型画面でのコンテンツ消費が減少

メディアコンテンツを消費するデバイスとしてタブレットやデスクトップPCが大きく減少。タブレットは前年度比20%、デスクトップPCでは14%という大幅な減少が見られたがシュレイナー氏は、"Web戦略において、もはやモバイル、タブレット、デスクトップPC単独では捉えていないでしょう。つまり、タブレット独自の戦略を考えるべきではない。それは、メディアの消費が小型画面と大型画面の戦いになっており、大型画面の消費が減少しているからだ"と述べる。高解像の画面やコンテンツの魅力は体験しなければ、わからないし体験すると戻れないほどの魅力があるのは事実だ。

3. モバイル上では、参照元となるソーシャルプラットフォームとしてFacebookが最も人気

スマートフォンにおける全体での参照元トラフィックの61%がGoogle経由、Facebookが16%である中でメディア&エンターテインメント企業Webサイト、米国内ニュースサイトは、それぞれFacebook経由がそれぞれ45%、41%と格段に高くなっている。Facebookでは多くの人がニュースやコンテンツを話題にし、エンゲージしていることを示しており、メディア&エンターテインメント企業は、Facebookで自社コンテンツを配信する際、広告かオーガニックかに関わらず戦略的に行うべきだとシュレイナー氏は述べている。

4. 35歳未満の消費者の3分の2がオンラインストリーミングでテレビ視聴

2014年以降、従来のテレビ放送は伸び悩んでおり、35歳未満の2/3分が定期的にオンラインストリーミング契約でテレビ番組を視聴。NetflixやHuluなどのオンデマンドサービスの躍進により若い世代ではBinge-watching(イッキ見)がトレンドに。13歳から22歳の50%超がテレビシリーズのイッキ見を好む。反面、35歳以上の1/3分強が週に1話ずつの視聴を好んでいる。

やはり画面サイズが大きな差別化要素で、75%の消費者がテレビや映画を自宅で視聴するには35インチの画面を好むこと、46インチから85インチのテレビ売上げが前年比で6%増、6インチから45インチが7%減などのデータにも言及している。時代を先取りすると古くから言われているエンターテインメントやメディアジャンルに対してシュレイナー氏は、取り巻く状況の変化は明らかであり、テクノロジーの進化も消費行動に影響している。最高の顧客体験を提供するためにそうしたトレンドを常に把握し、視聴者の好みを理解することが重要だと述べている。

たしかに自宅でジックリと映像を見るには大画面高解像度が良いし、同様にWebサイトを閲覧し、キーボードやマウスをフルで活用するにも大画面高解像度が良い。まったく別物と思える違いがある。二者択一ではなく、どちらの環境も備えておきたいと思うのが正直なところだ。