XiaomiのMI MIXシリーズに始まり、SamsungのGalaxyシリーズ、AppleのiPhone Xと、スマートフォンベンダーがこぞってベゼルレスデザインのディスプレイ(オールスクリーンディスプレイ)を採用する傾向にあります。こうした需要の急激な上昇が、スマートフォン向けパネルの枯渇を来年も招くという見方が出ています。

複数の理由でコストが増大傾向

サプライチェーンの情報に詳しい台湾メディアDigiTimesによると、オールスクリーンディスプレイの需要急増によって、現在スマートフォン市場に見受けられるパネル不足が、2018年も続く可能性が高いようです。
 
そもそもオールスクリーンディスプレイは現状では、サイズ規格がクライアントによって異なるため、特定のサイズを特定のクライアントに卸す必要があることから、以前のように一括して複数のクライアントに供給できないという問題を抱えています。
 
また、業界関係者の話によると、アスペクト比が18:9となるディスプレイの流行は、製造に手間がかかり大量供給しにくいほか、従来の16:9型に比べて20%ほど多いガラス基板を必要とするため、パネルの枯渇に拍車をかける状況に陥っているそうです。
 
こうしたことから、パネルのコストは今後も四半期あたり2桁ペースで上昇していくだろう、と関係者はみています。

次世代iPhoneもしわ寄せをくらう?

iPhone Xのアスペクト比は2.17:1(≒2:1)であることが分かっており、まさに今回問題となっている18:9型のディスプレイを搭載しています。
 
しかも、iPhone X向けのディスプレイを供給しているのはSamsung一社となっており、これが端末の価格上昇や量産の遅れを招いた一因とも考えられています。
 
Appleは、サプライヤー同士を競争させてコスト減少を図るべく、LGに対しても巨額の投資を行っていますが、急激な価格上昇を前にして、次世代iPhoneの登場までに、努力が実を結ぶのでしょうか。
 
 
Source:DigiTimes
(kihachi)