<コンサートを楽しんでいた人たちの日常は、降り注ぐ銃弾によって切り裂かれた>

米ネバダ州ラスベガスで10月1日夜(現地時間)に発生した銃乱射事件は、事件発生当初は2人と報道された死者が59人、負傷者は600人にまで膨らみ、アメリカ史上最悪の被害を出している。

容疑者スティーブン・パドック (64)は自殺、テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)が犯行声明を出す(FBIは関与を否定)など、依然として事態は混乱の最中にあるが、一夜明け、徐々に明らかになってきた被害の状況には胸が痛むばかりだ。59人のうちのほんの一部だが、犠牲者たちの人となりを紹介したい。

■デニス・バーディタス
ウェストバージニア州からこのコンサートに参加していた彼女は、夫の腕の中で息を引き取った。32年間連れ添った夫のトニー・バーディタスのフェイスブック投稿によると、彼女には2人の息子がおり、近々5人の孫の祖母になる予定だった。


■キャリー・バーネット
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで10年に渡って調理員として活躍した。

これを受け、ウォルト・ディズニー・ カンパニーのロバート・アイガーCEOは声明を発表。「無分別で恐ろしい行為は、大きすぎる損失を出した。ディズニーファミリーの素晴らしいメンバー、キャリー・バーネットに追悼の意を表する」


■ベイリー・シュバイツァー
インフィニティ・コミュニケーション・アンド・コンサルティング社で働いていたシュバイツァーは、銃弾に倒れた。同社は声明で「彼女は職場で太陽のような存在だった」と、突然の死を惜しんだ。


■ネイサ・トンクス
ラスベガスに拠点を置くIT企業テクノロントに勤めていた。テクノロントはトンクスを「偉大な母親で、同僚、そして友人であった」とコメント。3人の息子を残して亡くなった。


■クリス・ロイバル
南カリフォルニア在住のロイバルは、アフガニスタンに派兵された経験を持つアメリカ海軍のベテラン。胸を撃たれたという。


■ハンナ・アーラーズ
カリフォルニア州ムリータで夫と3人の子供と暮らしていた彼女は、頭に銃弾を受けた。35歳の若さだった。


■アンジェラ・ゴメス
カリフォルニア州のリバーサイド・ポリテクニック・ハイスクールを2015年に卒業したばかりのゴメス。同校は、乱射事件で卒業生が亡くなったことを認めている。


■レイチェル・パーカー
警察当局によると、カリフォルニア州マンハッタン・ビーチ警察署に所属する警察官2人が、乱射事件に巻き込まれた。このうち記録技師のパーカーは搬送先の病院で死亡したと発表。パーカーは10年間勤務しており、「彼女を亡くしたことは我々にとって大きな損害だ」と当局は悔んだ。もう一人の警察官は軽傷だった。


■ダナ・ガードナー
52歳のガードナーは、3人の娘たちとコンサート会場で銃撃に遭った。ABCニュースによれば、娘たちは無傷で生還した。

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部