本来なら、今頃、劇場公演専用の船の上でメンバーとファンが盛り上がっているはずだった、STU48。

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 瀬戸内海にまたがる7県を中心とした、世界初の船上アイドルグループとして、華々しく発表されたこのグループ。48グループの中でも異色の挑戦として、AKBから人望が厚く次期監督の声もあった岡田奈々をキャプテンとして引き抜き(AKBとの兼任)、さらにグループの大看板指原莉乃を劇場支配人に据えるという万全の姿勢で臨んだはずだが、スタートが遅れに遅れ、とうとう関係者がブログで謝罪しながら経過報告を行う事態になった。

 それによると、これまで3度の計画とん挫があり、そのたびに案を練り直し、現在まだ検討中であるとのこと。グループ自体は、もう活動を始めており、音楽祭に出たり、地元では冠番組まで持つなど、恵まれた環境にあることは確かだが、肝心の劇場がいつできるのかわからないということで、関係者も焦りの色を隠しきれない。

 元々STU48は、AKBGの多くが所属するマネジメント会社、AKSではなく、わざわざこのために設立されたSTUという会社が運営している。

 観光協会などが出資している会社であるが、アイドルの運営にノウハウがあった会社ではないし、AKB側としても、アイドル運営の実績はあっても、船の運航や法律関係のことは知らないわけで、相互に十分な連絡があって初めて成り立つものなのだが、どうやら肝心のところで詰めが甘かったようだ。

 さらに、看板である指原莉乃は、自身がプロデュースする『=LOVE』のこともあり、多忙を極めているし、キャプテンの岡田は梯子を外された形で、存在感を薄れさせつつある。

 STUの設立発表前から、綿密な打ち合わせはしていたというが、結果を見れば、あまりにも思いつきの、付け焼刃の企画に飛びついてしまったように見えても仕方ない。

 そうこうするうちに2日、1期生メンバーとして活動していた黒岩唯が、活動辞退を発表してしまった。大人たちの都合でいいように振り回されて、活動しながら疲弊していくメンバーの姿は見たいものではない。

 魅力的なメンバーはたくさんいるので、彼女たちの活動が、速やかに、かつ安全にスタートできることを願い、関係者へのエールを送りたいと思う。