2日、起伏の激しいことで知られる韓国南東部の海岸都市の釜山で、山腹を走る道路が崩れる事故が発生、大規模な停電や断水につながった。写真は「山腹道路」が多い釜山の街並み。

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2017年10月2日、起伏の激しいことで知られる韓国南東部の海岸都市の釜山(プサン)で、山腹を走る道路が崩れる事故が発生、大規模な停電や断水につながった。韓国・JTBCなどが伝えた。

南東側に広がる海のすぐそばまで小高い山が迫る釜山は、傾斜地の高い位置まで家々が並ぶ景観が特徴。傾斜地を上り下りする徒歩専用の「階段道」のほか、高台を横に結ぶ「山腹道路」が縫うように走る街だ。

そんな釜山市内の山腹道路が2日午前6時前、突然一部崩れ落ちた。場所はちょうど1000世帯規模のマンション新築工事現場のすぐ上を通る位置で、往復2車線の道路の片側1車線分が6メートルほど崩壊、電柱2本が倒れたことにより近隣の住宅街1300世帯が停電し、警察署などの内部通信網も一時途絶えてしまった。また、地下の上水管も破裂し3300世帯が断水した。

さらなる崩壊を防ぐため復旧工事が行われているが、同地では以前にも崩壊事故が起こっており、住民からは「山の方から水がかなり流れてくる。同じような事故が再び発生した。無理な工事のせいだ」など不安の声が上がっている。一方、新築工事を行う業者側は、この日明け方に1時間当たり最大38ミリの大雨が降ったことにより発生した「自然災害」との立場を主張しており、崩壊の原因をめぐって住民と業者間の摩擦が起こっているという。

管轄自治体は、工事現場周辺の他の道路や住宅でも亀裂が多数見つかっていることから、詳しい安全診断を行うと共に警察に捜査を依頼することとした。

この事故に、韓国のネットユーザーからは「自然災害じゃなくて人災だよ」「あの程度の雨で道路が崩壊したということは、法を無視して工事したせいだと思う」「業者は金に目がくらんで国民を殺しかねない」「1時間38ミリで崩れてたら、今ごろ土地は残ってないさ」と工事業者側の責任を追及する声が続出している。

また、釜山ではつい先日も新築の建物やその周辺の建物が傾くなどの問題が発生、再開発工事が原因との指摘もあることから「釜山は地盤が良くないようだ。建設会社はこれ以上マンションの再開発をしないだろう」「何十年も何事もなかった道がマンション工事により地盤が弱くなった」との声も上がった。

その他、「夜景を見るのに絶好のスポットだったのに」と事故を残念がる声や、「欧州の有名都市などのように、ちょっとは都市保存事業をしてくれ。都市再生だなんだで税金を取ることばかり気にしすぎ」と警鐘を鳴らすユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)