トヨタが、ハイブリッド・ピックアップ・トラックの生産を引き続き検討中

【ギャラリー】2016 Toyota Tacoma Limited13


毎年この時期にダラスで開催されるテキサス州のお祭り、ステート・フェア・オブ・テキサスは、沢山のピックアップ・トラックがデビューする場所になっている。そこで北米トヨタのマーケティング部門副社長であるエド・ラークス氏に、米国の自動車メディア『オートモーティブ・ニュース』のローレンス・イリフ記者がピックアップ・トラックの電動化について尋ねたところ、計画されている「タコマ」のアップグレードにおいて、パワートレインは「要である問題」とし、ハイブリッド版のタコマが作れない「理由は全く無い」と答えた。それこそCAFE(企業別平均燃費)規制の要求に合致するものであり、「検討しないという選択肢はない」と同氏は述べている。これは、今年1月にカナダ・トヨタの社長がハイブリッド・ピックアップについて語った「今すぐ必要とは言わないが、真剣に検討している」というコメントとよく似たものだ。
もっとも、彼らの発言は個人的なものであり、それほど多くの意味を持つものではないかもしれない。自動車会社の"作戦司令室"から、そのディーラーのショールームに至る長く険しい道のりの中で、溢れかえるアイデアの多くは道すがら果ててしまうことだろう。しかし、ピックアップ・トラックのハイブリッド版というアイデアだけは、トヨタ本部でしたたかに生き延びてきた。2008年に発表されたハイブリッド・ピックアップ「A-BAT」コンセプトのことを覚えているだろうか? 颯爽と現れたものの、1年程で頓挫してしまったコンセプトだ(トヨタのディーゼル開発が縮小される頃に消えていった)。2011年、トヨタはハイブリッド・ピックアップをフォードと共同開発すると発表したが、2年も経たずに提携関係は暗礁に乗り上げ、パートナーを解消したことが公に発表された。そして両社はそれぞれ独自にハイブリッド・ピックアップを生産すると断言している。

電動ピックアップ・トラックはもうすぐ誕生する。今年1月、フォードは2020年までに「F-150」のハイブリッド版を発売するという計画を発表した。そして、ひそかに予想されるのは次期型ジープ「ラングラー」にピックアップ・トラックとハイブリッドが用意されることと、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)「ラム」のラインアップに何らかの電動化技術が採用されることだ。また、商用車の電動ドライブトレインを専門とするワークホース社は、プラグイン・ハイブリッドのピックアップを2018年に発売する計画を進めている。その開発は確実に消費者の心と頭に届くはずだ。そしてボブ・ラッツ氏は、VIAモータースがシボレーのピックアップ・トラックをベースにしたレンジエクステンダー車を年間5万台販売することにゴーサインを出した。

トヨタのアイデアは長い間、熟考されてきたし、同セグメントにおいては急激に動きが見られる。同社の技術は既にレクサス「NX」のハイブリッド版を成功させている。レクサス NXの重量はタコマとほとんど同じだ。我々はトヨタがこの戦線から長く遠ざかっているとは到底思えない。

By JONATHON RAMSEY
翻訳:日本映像翻訳アカデミー