犬の鼻の色が変化する「ウィンターノーズ」

この記事を読んでいる皆さんは、「ウィンターノーズ」という言葉をご存じでしょうか?私が「ウィンターノーズ」を知ったのは、我が家の愛犬の鼻の色の変化に気が付いた事がきっかけでした。

私の愛犬は「ラサ・アプソ」という犬種なのですが、ある日ふと愛犬の鼻を見ると、なんだか以前より鼻の色が段々薄くなっているような・・・もしかして病気なのではないかと不安に思い、早速調べてみる事にしました。

ウィンターノーズは病気ではありません!

鼻、色素などの単語で検索をかけてみると「ウィンターノーズ」「スノーノーズ」という単語を発見。

参考サイトを読んでみると、「夏の頃には黒だった鼻が、冬に近づくにつれ色素が薄くなり、薄茶色やピンクに変化していく鼻のことをいいます。季節が変わり夏に近づくにつれ黒に戻っていき、冬になると薄くなるサイクルを繰り返します。特に冬の時期になると、鼻の色が薄茶〜ピンクなど顕著に変化することから、ウィンターノーズ(冬鼻)、スノーノーズ(雪鼻)と呼ばれます」との事。

病気ではないのだとほっと安心したものです。

犬の鼻の色素が薄くなる原因とは?

さて、ではこのウィンターノーズがおこるのは一体なにが原因なんでしょうか?実は、ウィンターノーズが起るハッキリとしたメカニズムは解明されていないようです。また、考えられる要因が様々あり、一概に原因を特定する事が難しいようです。

ここでは「ウィンターノーズ」の原因と言われる、いくつかの説をご紹介したいと思います。

日照時間によるもの

一説によると季節による日照時間の違いが関係しているのではないかと言われています。犬の体質によるところが大きいですが、夏の紫外線の強い時期になると、鼻の色が黒や黒に近い色に戻る傾向があります。紫外線から皮膚を守ろうと、メラニンを生成し黒色に変化しているものと思われます。
その逆で日照時間の少ない冬になると、薄茶色やピンクに変化していきます。紫外線が弱まるので、それに応じて色を変化させているのではないかと予想されています。

遺伝、加齢によるもの

ウィンターノーズではありませんが、鼻の色素が薄くなる原因として遺伝や加齢によるものが挙げられます。色素の薄い鼻を持つ犬種同士の子犬の場合、少しずつ薄くなっていくことがあります。また、元々薄茶色だった犬種は加齢によりメラニン合成能力が低下し、色素が抜けていくことがあります。被毛にも白髪が出てくるのと同じ原理です。

栄養の偏りによるもの

銅はメラニン合成に大きく関わっています。銅欠乏症により、皮膚、被毛など多くの場所で色素が薄れていく傾向があります。普段から総合栄養食を与えていれば、特に心配する必要はありません。手作り食一本で食事の管理をしている場合は、栄養の偏りなどがないかを都度見直ししておく必要があります。

ぶどう膜皮膚症候群(フォークト・小柳・原田病)によるもの

ウィンターノーズではありませんが、メラニンが関係する病気として挙げておきます。

ぶどう膜皮膚症候群(フォークト・小柳・原田病)とは、メラノサイトという色素細胞に対する自己免疫疾患です。鼻や口、目のまわりなどの黒色部分に対し炎症を起こしたり、赤くただれることがあります。濃色の部分の色素が薄く見えるようになることもあります。発症しやすい犬種は秋田犬、シベリアン・ハスキーなど大型犬にみられます。

夏なのに鼻や口、目のまわりなどが赤くなったり、薄くなっていくようならば病気を疑い、早々に動物病院の診察を受けてください。

ウィンターノーズに変化する時期・季節

ご参考までに、我が家の愛犬がウィンターノーズに変化する時期(季節)をご紹介したいと思います。

初冬〜春過ぎ(ウィンターノーズの時期)

残暑も収まり肌寒さを感じる頃になると、鼻の真ん中辺りから色素が抜け初め、薄茶に見えるようになります。
年末年始頃になると、鼻の中央から外側へ向かって広く色素が薄くなります。この頃になると、鼻の中心はピンクに近くなるほど薄くなっていることがあります。鼻全体が薄くなるのではなく、内側から外側へ向けてじわじわと薄茶〜ピンクへ変化していきます。

初夏〜秋(黒い鼻へ戻る時期)

梅雨明け頃の時期に、鼻の外側から中央に向かって段々と黒い鼻に戻っていきます。8月頃になると、ほぼ黒に近い状態の鼻になり、その色は残暑の頃まで維持します。

ウィンターノーズが表れやすい犬種

一般的に多く表れやすいと言われているのは、

イエローのラブラドールレトリーバーゴールデンレトリーバーシベリアンハスキーアラスカンマラミュート など

他の犬種でも、プードル(スタンダード、トイ)、マルチーズ、ポメラニアン、柴犬、ダックスにもみられることがあるようです。我が家のラサ・アプソもウィンターノーズでした。

このように犬種ごとの体の大きさや原産国による違いはありません。ウィンターノーズが表れる年齢も、生後1年以内の冬から変化が見られたりすることもあります。

遺伝によるもの?とも思いますが、初めからの薄い色素が遺伝することはあってもウィンターノーズが遺伝するかということについては、まだハッキリとした結論は出せない状態のようですね。

まとめ

真っ黒なままのお鼻がいいと思っても、こればかりは犬の個体差もあります。犬の祖先は夜行性だったため、紫外線には弱い動物です。紫外線で鼻が黒く戻るなら!と、愛犬を外に出しっぱなしにしたり、無理に日光浴をしたりすることは避けた方が賢明です。

日光浴自体はホルモンバランスを整え、免疫力向上に役に立つことですので、適度な日光浴を心掛けてくださいね。

また、ウィンターノーズは予防や対策ができるものではなく、個性であり他ではなかなか見かけない特徴のひとつです。冬に近づく季節に愛犬の鼻をじっくり観察してみて、薄くなっていくようならウィンターノーズの可能性があります。

一年通してウィンターノーズの変化を見られるのも飼い主の楽しみのひとつだと思います。私のように、愛犬のお鼻の写真を撮影して、1年の変化を思い出に残してみてはいかがでしょうか?