30日、環球時報は、6月に火災が発生した英ロンドンの高層住宅前で中国人観光客が無許可で写真を撮影し、現地の住民から不満が噴出しているとする英メディアの報道を伝えた。写真はロンドン。

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2017年9月30日、環球時報は、6月に火災が発生した英ロンドンの高層住宅前で中国人観光客が無許可で写真を撮影し、現地の住民から不満が噴出しているとする英メディアの報道を伝えた。

今年6月、ロンドンの高層住宅グレンフェル・タワーで火災が発生し、約80人が死亡した。英紙デイリー・メールによると、現地時間27日に中国人観光客が建物の前で写真撮影をしているのを現地住民が発見。目撃者は「バスの運転手に聞いたところ、観光客は中国からやってきた専門家だという。ネット上に建物の写真が掲載されているのだから、やって来ていちいち撮影する必要はないと思う」と語っている。また、市民団体の代表者は「生存者を傷つける行為。配慮というものを心得るべきだ」とツアー一行を非難したという。

報道によると、今回のツアーにバスを提供した地元バス会社の営業担当者は、「最大限の誠意を込めて謝罪する。旅行会社とスケジュールを確認したが、グレンフェル・タワーに行くことは許可していない」とコメント。担当した運転手を停職処分にしたという。

現地住民やネットユーザーからは「他人の苦痛を旅行のセールポイントにするな」「気分が悪くなる行為」など、不満の声が多く出ているが、一方で「火災を教訓にできるのであれば、決して悪いことではない」「責めるべきは観光客ではなく、(企画した)旅行会社とバス会社。観光客は不快なスケジュールを強いられたに過ぎない」との意見も多く見られるという。

トラブルの背景には、グレンフェル・タワーの前で撮影した「自撮り画像」をSNS上に掲載するケースが跡を絶たないことがあるようだ。デイリー・メールは現地住民の話として「この数カ月、観光客が建物の前で写真撮影することが流行している。先月のノッティング・ヒル・カーニバルでは警察が建物の周辺にバリケードを立てて、写真撮影できないようにしていた」と伝えている。(翻訳・編集/川尻)