所属クラブで結果を残すバロテッリ(左)とザザ(右)だが、イタリア代表復帰の道は険しい。写真:Rafa HUERTA,Getty Images

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 トリノは現地時間10月2日、前日の試合で負傷したアンドレア・ベロッティが、右膝の側副靭帯の損傷で全治1か月と発表した。トリノにとってはもちろん、ワールドカップ出場権獲得を目指すイタリア代表にとっても大きな痛手となるかもしれない。
 
 イタリアは欧州予選グループGで現在2位。首位スペインには勝点3差を付けられており、得失点差(29対12)でも大きく引き離されているだけに、11月に行われるプレーオフ(第1レグが9日か11日、第2レグが12日か14日)に回る可能性が高いと見られている。
 
 ベロッティ離脱に関してトリノは全治1か月と公表したが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は40日になる可能性を報道。11月のプレーオフに間に合わない恐れもあると伝えた。
 
 今月6日のマケドニア戦と9日のアルバニア戦に向け、イタリア代表のジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督は、ベロッティに代わってロベルト・イングレーゼ(キエーボ)を追加招集。しかし、もちろん他の可能性もあった。
 
 しかし例えば、昨夏に加入したニースで得点力を取り戻したマリオ・バロテッリについて、ヴェントゥーラ監督は会見で「彼については以前も話したはずだ」と述べている。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙がコメントを伝えた。
 
「バロテッリがゴールを決めるかどうかじゃない。問題はそれ以外、バロテッリの『そのほか』だ。優先すべきは予選突破で、その後(本大会まで)4〜5か月ある。今は確実なことが必要だ」
 
 一方、今シーズンのバレンシアでここまで7試合で6得点とゴールを量産しているシモーネ・ザザについても、ヴェントゥーラ監督は招集しなかった理由を「しばらく代表から遠ざかっている」と説明した。
 
「ベロッティを待ちつつ、我々は使い慣れた選手たちの起用を考えた。3日で2試合の準備をこなさなければいけないから、時間がなかったんだ。とにかく、完全に扉を閉ざしたわけではない」
 
 イングレーゼは短期合宿に呼ばれた経験はあるものの、実質的に今回がA代表初招集。指揮官が語る「使い慣れた選手」ではないだけに、ザザの代理人も務める父親のアントニオ氏は、「監督の選択は尊重している」としつつ、選手の不満を隠さなかった。イタリア『Calciomercato.com』が伝えた。
 
「彼が気分を悪くしたのは当然だ。バレンシアではとても上手くいっているし、彼のことを考慮してもおかしくなかったんじゃないかな。選手なら誰でも代表のユニホームを目指しているものだ」
 
 だが、指揮官のコメントを聞く限り、ベロッティがプレーオフを欠場することになった場合でも、ヴェントゥーラ監督がバロテッリやザザを招集する可能性は低いと見られる。ベロッティの離脱中に、バロテッリとザザは監督の考えを改めさせるほどのパフォーマンスでアピールできるだろうか。