今回のビジネス女子マナーは、IT関連会社勤務の城田幸子さん(仮名・35歳)からの相談です。

「中途採用で同じ部署に入った女性がいます。1歳年下なのですが、私が教育係になっています。その彼女、キャリア採用にも係わらず、言われたことしかしてくれないんです。でも、仕事を頼むと“私がやるんですか?”って不満そうな顔をします。“言っている意味がよくわからないんですけど?”と、なんだか上から目線のような話し方をされたこともあり、こっちが気を遣うばかりです。私としては、ランチに誘ってコミュニケーションを取ろうとしたり、面談をして相談に乗る機会をつくったりしているのですが、どうにも反応が薄くて……。どこにやる気のスイッチがあるのか、探せません。

今は、“この人は、キャリア採用だけれど、期待しちゃダメなんだ”と思うようにして、頼んだことをやってくれたら褒めるようにしているのですが、まったく社会人として評価できず、私自身が会社に行くのがしんどいです……。彼女と、どのように接していけばいいのでしょうか」

30代の働く女性にとって、「下がついてきてくれない」というのは、仕事において大きな悩みの種になります。特に部下との年齢が近いと、どのような関係性をつくっていけばいいのかと迷ってしまいます。お互いのモチベーションを上げて意欲的に仕事をするには、どうしたらいいでしょうか。鈴木真理子先生に聞いてみましょう。

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頼むのがめんどうだから、と自分で背負い込むのがいちばんダメ

「言われたことしかしてくれない部下」が、各社で出没している話をよく聞きます。逆の立場になれば、早帰り、残業削減の流れもあって、余計な仕事を増やしたくないのでしょう。

忙しいオーラを出していて、頼みにくい人はいますよね。「その人に何かを頼もうとすると、嫌な顔をされるから自分でやった方が早いし、気が楽」と思って、諦める人も多いようです。

でも、あなたが先輩や上司なら、必要な指示は出すべきです。そのとき、いちいち相手の顔色を伺う必要はありません。逆になめられてしまいます。ビジネスライクに「〇〇さん、この仕事を〇〇までにお願いします」とキッパリ毅然として伝えてください。

「今忙しい?」「できるところまででいいんだけど」「私もよくわからないんだけど」とあなたがオドオドしていると、相手から「社歴が長いくせに頼りがいがなくて嫌になっちゃう」と不信感を抱かれかねません。

現状では役に立っていない、褒め過ぎには注意を

相談者さんの部下は、キャリア採用とのこと。自分はできる、という自負もあるのでしょう。先輩の立場であるあなたへの態度も上から目線だったりする、とのことですので、すでに、あなたより自分のほうが仕事ができると思っているのかもしれません。でも実際は、現状で役に立っていない。それでは意味がありませんよね。会社にとっても不利益な存在です。

「分からないところがあったら、何でも質問して」くらい堂々と言ってのけて、相手が報告にくるまで放っておきましょう。

褒めるのは大切です。でも、「ありがとう」で済むところもあるのでは?過剰に褒めると「やってあげた」感が相手に募り、思いあがることもあります。メリハリをつけてくださいね。

常に指示待ちで自分から動こうとしない。しかも、仕事を頼むと自分の得意分野じゃないと普通にイヤな顔をする……。平成部下の扱いに悩む30代女性は毎日ため息。



■賢人のまとめ
褒めるのも大切ですが、ときには放っておいて見守る、ということも必要。メリハリをつけていきましょう。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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