29日、韓国・ソウル新聞は、「ここはごみ箱ではありません」との悲痛な訴えを見出しに、ソウル市のシェア自転車に付いて回るある問題について報じた。写真はソウルのシェア自転車。

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2017年9月29日、韓国・ソウル新聞は、「ここはごみ箱ではありません」との悲痛な訴えを見出しに、ソウル市のシェア自転車に付いて回るある問題について報じた。導入から約2年、市民の好評を博していたはずの自転車の籠が一部ごみ箱と化しているというのだ。

スマートフォンのアプリやウェブサイトを通してレンタルできる「タルンイ」は、ベルの「チリリン」という音から名付けられたかわいらしい名前の自転車。今年8月の時点で1万6000台が登録され、1日平均利用数は1万2538件、累積の会員数は45万人に上っている。

しかし、公共自転車管理所のハム・ソクウォン所長によると「毎日平均して100リットルの従量制ごみ袋で3個分ほどのごみが出ている」という。そのほとんどが、空き缶や、テイクアウト用のコップ、チラシなどの生活ごみだそうで、ハム所長は「公共自転車は他の人と共に『共有』する物。自分の物のようにきれいに利用してほしい」と訴える。

市では利用者の増加を受け、年末までに「タルンイ」を2万台まで増やす計画としているが、記事は「市民の成熟した市民意識が何より必要な時期」とし、公共の場にごみ箱を設置するなどの解決策の必要性を指摘した。

これまで「タルンイ」は、「公共サービスの中でもこの試みだけは成功した」などとネットユーザーからも好評だったが、利用者のマナーの悪さに「これが現実か」「未開過ぎる。これでは中国をどうこう言える資格などない」と非難の声が相次いでおり、原因について「家庭教育のせい」「習慣の問題」などが指摘されている。

解決策についても「防犯カメラを設置して、捨てた人には罰金を科すようにしよう」「道にたばこの吸い殻やごみを捨てたら軽犯罪法違反で取り締まればいいのに」などの声が上がった。

またこのごみ問題は「タルンイ」に限ったものではないようで、「自転車を止めておくと籠に空き缶やチラシなどのごみが捨てられてる」とのコメントも寄せられ、中には「京都に5年住んでるけど、日本の市民意識は韓国より30年くらい進んでると断言できる」と主張するユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)