ビジネス数学は「実数と%」の2つで十分

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■「%」の感覚をつかめば、ストレスフリーになる

皆さんが大嫌いな「計算」の話です。私が担当する企業研修やセミナーにおいても、計算が出てくると途端に皆さんがストレスフルな表情をするものですが、どうやったら計算嫌いを克服できるでしょうか。最大のポイントは「%」の計算をどう攻略するかです。

▼ビジネス数字は実数と「%」の2つだけ

ビジネスで使う数字は大きく分けると2種類しかありません。「実数」と「割合」です。

実数は文字通りリアルな数字。たとえば売上高100万円、社員数70人といったものです。一方で割合は前年比90%、男性従業員が60%といったものです。

私たちは実数を使って実数をつくる計算は比較的簡単にできるはずです。たとえば男性従業員30人、女性従業員40人なら、全従業員は足し算して70人。誰でもストレスなくできます。ところが「%」が出てくると計算が一気に面倒くさくなる。たとえば消費税8%の計算、面倒くさく感じませんか。

さて、この連載をお読みいただいた方なら、「マイ電卓」を持っているはずですので、正確な「%」の計算をすべき局面なら、迷わず電卓を取り出しましょう。

しかし、もし正確な数字でなくても問題ない場合、わざわざ電卓を取り出さなくても「だいたいこのくらい」が頭の中でつかめたら完璧です。

▼25%=4人のうち1人、33%=3人のうち1人

「1200円の64%はだいたいどのくらいか」といった割合を使った計算をするとき、頭の中で素早く計算をしてしまうコツがあります。実は、その割合を「◯人のうち△人」と置き換えてみると、ほとんどの「%」がだいたいどのくらいかをつかめるのです。

たとえば、10%というのは100人のうち10人、つまり10人のうち1人という意味の数字です。25%なら4人のうち1人ですね。

さて、「3人のうち1人」だと、およそ33%です。ということは「3人のうち2人」はおよそ66%。ですから先ほどの「1200円の64%はだいたいどのくらいか」は、1200円を3で割り算して(400円)その答えを2倍すれば、だいたい近い数字がつかめます(800円)。

実際、電卓で正確に計算してみると768円で、誤差はわずか32円。ざっくり数字がわかればOKな局面ではこれで十分でしょう。

「%」の計算はわずらわしいものです。ならば「◯人のうち△人」という考え方に変換してしまい、シンプルな割り算や掛け算だけでざっくり計算できるようにしておくとよいでしょう。時間があるときに、右表を使って頭の中でざっくり計算し、その後にマイ電卓で正確な数字を確認してみてください。少しエクササイズするだけで、「%」の計算が体に(脳に)馴染んでくるはずです。

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▼ビジネス数学の専門家・深沢真太郎先生のアドバイス
「◯人のうち△人」を押さえておけば、ざっくりした計算はOK!

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深沢真太郎
ビジネス数学の専門家。BMコンサルティング株式会社代表取締役、多摩大学非常勤講師。『数学女子智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(日本実業出版社)など著書多数。人生のテーマは「数字が苦手な人を0(ゼロ)にする」。

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(BMコンサルティング代表 深沢 真太郎)