中国のポータルサイト・テンセント(QQ)は9月30日、「なぜ賢い日本人は能力を隠そうとするのか」と題したコラムを掲載した。資料写真。

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中国のポータルサイト・テンセント(QQ)は9月30日、「なぜ賢い日本人は能力を隠そうとするのか」と題したコラムを掲載した。以下はその概要。

私は日本に留学していた時にある分野の有名な教授と知り合った。彼はその分野において深い知識と独自の見解を持っていた。ある時、彼が知り合って間もない学者と会話している姿を見かけた。学者は教授の得意な分野について交流していたが、明らかに教授よりも知識は浅かった。それでも教授は彼の話を真剣に聞き、知っているはずのことについて質問していた。

そばでそれを見ていた私は「なぜ(教授は)分からないふりをするのか」と驚き疑問を抱いたが、その後バイト先の社長の言葉で分かったような気がした。

社長は、「例えば、1万円の工賃の作業を請け負ったとする。器用な人はすぐに終わらせてしまうため、依頼人は『本当に1万円かかる作業だったの?』と不満を感じてしまうかもしれない。一方で、不器用な人は器用な人より苦労するため、依頼人は苦労した姿を見て『1万人を払うに値する作業』との考えが生まれるだろう。同じ作業と工賃でも、器用な人間が損をすることもあるのだ」と語った。社長の言葉で、「日本人は器用さや賢さをひけらかすことよりも、一生懸命さや地道さがより信頼を勝ち取りやすい」ということを深く感じた。

日本の社会は「集団」を重視しているために、時として目立った存在がたたかれることもある。学校や社会ではそれがいじめに発展してしまう。一時期流行った「KY」という言葉からも日本人の考え方を垣間見ることができる。

その場の空気が読めず目立った行動をする人は嫌われやすい。こうした背景があるため、日本では突出した能力を持っていたとしても「出るくい」として見られないために能力を隠すケースもあるのだ。中国人には理解できないかもしれないが、自分の考えを主張するよりも相手の話に耳を傾ける賢い日本人のやり方は受け入れられやすい。「そんなことはとうの昔に知っている」のような自己顕示が強い人間は日本では嫌われてしまうのだ。(翻訳・編集/内山)