CEATEC JAPANに出展するシャープはAIoTサービスと8Kの展開にスポットを当てた

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 シャープが10月3日に開幕するCEATEC JAPAN 2017に出展する。今年は独自に掲げている、人工知能の技術を活用して人に寄り添う「AIoT」を大きなテーマとしている。

■国内市場をリードするシャープのスマート家電の実力とは

 シャープは国内の家電ブランドの中ではインターネット接続の機能を持つ、いわゆる“スマート家電”をもっとも積極的に展開しているブランドのひとつだ。新たにWi-Fi専用モデルも発表されたスマートフォンの「ロボホン」や、ロボット掃除機「ココロボ」など、AI(人工知能)の技術を活用したとロボットタイプの製品も数多く商品化してきた。

ロボホンに20kHzを超える非可聴帯域の音声コマンド信号を送って一斉に操作するデモンストレーション。Wi-Fiによるコマンド通信よりもピタリとシンクロさせた操作が可能になる

 そのシャープがクラウドベースで提供するネットワークサービスのブランディングを改め、「COCORO+(ココロプラス)」として新しいスタートを切った。2日のプレイベント期間にシャープが開催した記者発表会では、AIoT事業を統括する副社長執行役員 AIoT戦略室室長 兼 欧州代表の石田佳久氏が登壇して戦略の強化を宣言。「AIを通じて人間が主役となるスマートライフを提案したい」と意気込みを語った。

プレスカンファレンスでAIoT事業の戦略を説明するシャープの石田佳久氏

 シャープのAIoTプラットフォームは自社開発で様々な要素を作り込んでいるところが特徴だが、今後はプラットフォームビジネスの外販にも力を注いでいく。「シャープブランドの商品とプラットフォームとサービスの三位一体化が真のスマートホームだ」と石田氏が持論を述べている。

シャープがめざすCOCORO+対応製品による未来のスマートホームのコンセプトを紹介

 現在「COCORO+」のサービスに対応するシャープの製品は8つのカテゴリーにまたがっている。内訳はロボホンやスマートフォンのAQUOSシリーズのほか、薄型テレビのAQUOSでは新たにパートナーと提携してテレビで楽しめる動画・音楽・ゲームコンテンツの配信をはじめる。

 冷蔵庫にウォーターオーブンの“ヘルシオ”、同シリーズのホットクックは「COCORO KITCHEN」サービスの対応モデルとしてラインナップを固めて、モバイルアプリを通じておすすめレシピの提供や、ヘルシオで調理したメニューの履歴確認などが手軽にできるスマートキッチンライフを提案する。

ホームアシスタントロボットも完成間近。キャリアなどを通じてBtoBtoC展開を計画している

 このほか空気清浄機やエアコンのフラグシップモデルもインターネットにつながって「COCORO AIR」サービスが利用できる魅力をアピールしている。

■AIoTサービスにつながる4Kテレビや冷蔵庫も発売

 CEATECの会場ではそれぞれ既に商品として展開されているCOCORO+の商品群が一望できる。例えばプラズマクラスター冷蔵庫「SJ-GX50D」は9月26日に発売されたばかりの新製品。両開きのフレンチドアタイプの冷蔵庫だが、片側のドアにタッチパネル式の液晶パネルを搭載して、節電や冷凍モードの設定が簡単にできる。

シャープのスマート冷蔵庫「SJ-GX50D」

 当然ながらそれだけでなく、スマホアプリの「COCORO KITCHEN」と連携して、冷蔵庫が提案するメニューのレシピや材料をスマホで確認したり、外出先で買い物メモを作成できる機能などによって毎日の献立づくりをサポートしてくれる。フロントドアに大型の液晶を乗せて、レシピ設計だけでなく、動画や音楽コンテンツの視聴などもできてしまうスマート冷蔵庫は海外のブランドからいくつかの商品が出ているが、キッチンに立つユーザーが必要な機能をシンプルに使えるように機能をまとめあげたシャープの製品にこそ、筆者はスマート家電としての魅力が感じられた。