ヤルモレンコ(9番)との相性の良さを見せた香川。勝利に大貢献したものの、彼ほどのレベルになると、目に見える結果だけを残せばいいというわけではないだ。写真は5節ハンブルク戦。 (C) Getty Images

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 ブンデスリーガ第7節は、日本人選手が大暴れ! 香川真司、武藤嘉紀、大迫勇也がゴールを決め、原口元気もアシストをマーク。さらに先発デビューの伊藤達哉はさっそく、地元ファンの心を掴んでみせた。

 アウクスブルク戦(2-1で勝利)で23分に決勝点を奪ったドルトムントの香川は、これでリーグ戦での通算ゴール数を38とし、日本人選手最多記録を更新。一昨シーズンのシャルケ戦を思い出させる美しいループシュートには、「魔法のゴール(キッカー)」など、各紙から称賛の言葉が寄せられた。
 
『ビルト』紙、『キッカー』誌ともにチーム最高タイの2点を付け、今シーズン初のベスト11に選出。しかし地元2紙は、ゴールシーン以外のパフォーマンスに対して物足りなさを示している。
 
『ルールナハリヒテン』は3点で、「この日本人は今シーズン、あまりピッチに立っていないが、10日前のハンブルク戦に続いてアウクスブルクでもゴール。素晴らしい一撃だった。しかし前半は活発だったものの、その後は消えてしまった」と指摘した。
 
『WAZ』も3点と及第点評価で、「最初のシュートは脅威だったが、同点ゴールに繋がるセンタリングを許してしまい、バルトラから叱責を受けた。しかしこのMFは、23分にそれ以上のものを見せてくれた。非常に素晴らしいゴールだった」と記した。
 
 マインツの武藤はヴォルフスブルク戦(1-1)で同点ゴールを奪い、チームの勝点1獲得に大きく貢献した。
 
「魔法のヘディング同点ゴール。マインツには必要不可欠。1つのゴールに必要なのは、多くて2つのチャンス」と称えた『ビルト』は、チーム最高タイの2点を付けると、『キッカー』はチーム最高タイの2.5点で、この試合のMVPに選出した。
 
 地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は2点とチーム最高タイの評価で、「彼のヘディングの同点弾は難しいものだった」と称えるも、一方で「もう1つチャンスがあった。このFWはヴォルフスブルクDF陣に多くの課題を突き付けたが、ほとんどが解決されてしまった」と他の逸機を指摘している。
 ケルンの大迫は終盤に今シーズン初ゴールをマークするも、チームは1-2でRBライプツィヒに敗れ、開幕からリーグ戦7試合勝利なしとなった。
 
 チームは敗れ、大迫も決定機を逃したためか、『ビルト』は3点、『キッカー』は4点と評価は上がらず。地元紙『ケルニッシェ・ルンドシャウ』も3点で、「ケルンは良い立ち上が見せ、大迫にはヘディングによる2つ先制チャンスがあった」と、序盤で決め切れなかった責任を追及した。
 
 王者バイエルン相手に引き分け(2-2)に持ち込んだヘルタ・ベルリンでは、原口が輝きを放った。2点をリードされた51分、技巧的なドリブルでキミッヒ、フンメルスらを次々にかわしてドゥダに完璧なクロスを送り、アシストを決めている。
 
『ビルト』はチーム最高タイの2点を付けてベスト11に選出。「まるでネイマールのようなスーパーソロでバイエルンDFを翻弄した」と最高評価。一方、『キッカー』は3点と及第点だった。
 
 ブレーメンとの北部ダービーに臨んだハンブルク(0-0)では、酒井高徳と伊藤が先発。ドリブルで観客を沸かせ、53分の交代時には大きな拍手が送られた伊藤は、一夜にしてハンブルクの「お気に入り」となった。
 
『ビルト』はチーム最高タイの2点を付け、『キッカー』もチーム単独最高点となる2.5点と高評価を与えている。
 
地元紙『ハンブルガー・アーベントブラット』は「何という先発デビューだ! リーガで最も小さな選手はフレッシュさを持ち込み、左サイドの攻撃に自信をもたらした」と記し、さらにはOBであるイラン人選手の名前を出して、伊藤に賛辞を贈った。
 
「彼の1対1は、フォルクスパーク・シュタディオンではマハダビキア以来見たことのないもので、交代の際は大きな拍手が送られた」
 
 なお、酒井は左SBとしてフル出場。『ビルト』は4点、『キッカー』は3点という評価だった。
 
『ハンブルガー・アーベントブラット』は、「キャプテンはよくプレーに絡み、明らかに良くなった。CKからのボレーは運がなかった。月間最優秀ゴールまで、あと少しだった」とポジティブに記している。