新たなスタートを切る人たちがいれば、残された場所で輝きを放つ人もいる。

「木村さんは嵐の二宮和也さんと共演する映画『検察側の罪人』が'18年に公開されます。中居さんも10月から『なかい君の学スイッチ』(TBS系)での司会が決定しています」(芸能レポーター)

 1度はSMAP独立の急先鋒と見られた中居正広だが、土壇場でジャニーズに残留することを決意。I女史が思い描いた、独立しても芸能界で戦うための“戦術”に対して、なかなか賛同できなかったといわれている。

「Iさんが独立組のための受け皿とした『CULEN』を設立したのが昨年7月。このころ、すでにSNSやネットテレビなど、インターネット市場でのビジネス拡大というプランができていたそうです」(広告代理店関係者)

 テレビ業界では、移籍に伴う“暗黙のルール”があるが、I女史のプランはそれもクリアにできるのだ。

「“事務所を退社した者たちがすぐに彼女のもとに集まることはよくない”とテレビ業界では見られていました。

 少なくとも1年間は活動を控えざるをえないという暗黙の了解があります。ところがネット媒体ではそんなルールは関係なく、自粛する必要はないんです。しかもジャニーズがいちばん弱く、その息がかからない分野。隙間をついたビジネスなのです」(前出・広告代理店関係者)

 そんなI氏の“奇襲”に賛同する香取らの一方で、中居には“テレビに育ててもらった”という思いがあった。

「レギュラー番組を数多く持つ中居さんは“テレビはコンテンツのひとつにすぎない”とネット事業に重きを置くIさんに同行することは、自分を育ててくれた“テレビを捨てる”ことになると考えたのでしょう。

 いずれはタモリさんやみのもんたさんのようにテレビ界を代表する司会者になりたいと思っている。次第にIさんらとは距離ができたのでは」(芸能プロ関係者)

 今の安定した自分の立場を守り、番組を一緒に作っている仕事仲間を守ることを優先したのは中居らしい。

「ジャニーズ事務所に残留を決めたのは、テレビへの恩をおいそれと捨てられなかったからでしょう」(前出・芸能プロ関係者)